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サントリー食品/通期予想を下方修正

2013年11月06日 / 決算

サントリー食品インターナショナルは11月6日、2013年12月期第3四半期(1~9月)連結決算を発表した。

売上高は8371億5700万円(前年同期比12.0%増)、営業利益は522億1000万円(20.0%増)、経常利益は484億9300万円(20.3%増)、純利益は245億1600万円(57.0%増)だった。

企業の実質的な収益力などをみるうえで重視される指標のEBITDA(利払い・税・償却前利益)は1010億円(18.4%増)。

国内事業の売上高は、3.5%増の5420億円。緑茶飲料の「伊右衛門」シリーズが引き続き好調だった。

「サントリー天然水」シリーズは、伸長する無糖炭酸水市場で「スパークリング」を新発売したこともあり、販売数量が大幅増となった。

一方、「サントリーウーロン茶」や果汁入り炭酸飲料「オランジーナ」は前年比マイナスとなった。

利益面では、製造原価や物流費などのコスト革新を行ったことが奏功、セグメント利益は21.1%増の324億円となった。

国際事業の売上高は32.1%増の2952億円。為替の影響に加え、4月に米ペプシコとの合弁会社がベトナムで飲料事業を開始したことが寄与。特に、アジアでの増収率が36.9%と高かった。

セグメント利益は16.9%増。

通期予想については、下方修正した。売上高を従来予想の1兆1300億円から1兆1200億円に、営業利益を750億円から705億円に、経常利益を690億円から655億円に、純利益を350億円から310億円に、それぞれ引き下げた。

あわせて、EBITDA予想についても、従来の1420億円から1375億円に下方修正している。

来期以降に向け、ブランドの育成・強化のためのマーケティング活動を積極的に行うため。また、国内で競争が激化するなか、小容量・高収益商品の販売が計画に及ばないと見込まれることも理由。加えて、欧州において厳しい経済環境の影響が続くと予想されることも要因として挙げている。

もっとも、通期の想定為替レートについては、円安方向に修正した。ユーロ・円は、1ユーロ=123円から128円に、ドル・円は、1ドル=95円から97円に変更している。

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