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味の素/前期は経常・純利益ともに過去最高、今期は実質3.5%増収見込み

2013年05月08日 / 決算

味の素は5月8日、2013年3月期連結決算を発表した。売上高は1兆1724億4200万円(前の期比2.1%減)、営業利益は712億3200万円(1.9%減)、経常利益は771億6700万円(1.6%増)、純利益は483億7300万円(15.9%増)。経常利益、純利益ともに過去最高となった。

売上高は、カルピスが下期から連結対象を外れたことにより、減少。

地域別では、国内が6.1%減。一方、海外は6.6%増。海外を地域別でみると、アジアが9.5%増、米州が3.0%増、欧州が5.4%増だった。

カルピスが連結対象外となった影響を除くと、国内では、医薬セグメントなどの売上が減少したものの、調味料・加工食品や冷凍食品の売上が伸長したほか、海外でコンシューマーフーズ、飼料用アミノ酸を中心に販売が伸びたこともあり、1.9%増収となった。

利益面では、持分法投資利益の増加や為替差益が経常利益を押し上げた。厚生年金基金の代行返上益やカルピスの株式売却益など491億円を特別利益として計上したことなどにより、純利益も増加した。

2014年3月期については、売上高を1兆190億円(前期比13.1%減)、営業利益を750億円(5.3%増)、経常利益を790億円(2.4%増)、純利益を490億円(1.3%増)と予想している。

減収は、会計手法の変更によるもの。前期まで、コーヒー・油脂事業などの総発売元取引について、売上高と売上原価を総額で計上していたが、今期より、売上高と売上原価を相殺し、純額で売上高を計上する方法に変更する。同様の手法を用いて前期と比較すると、今期は3.5%の増収が見込まれるという。

通期の為替レートは。1ドル=90円を想定している。

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