ネットプライスドットコムとアリババは4月28日、日中間の貿易取引の手続きをインターネット上で完結する「中国向けオンライン貿易サービス」を共同開発し、同日からサービス提供を開始すると発表した。
昨年11月11日に締結した両社の業務提携に関する覚書に基づくもので、中国へ商品を卸したい日本企業と日本から商品を仕入れたい中国企業や個人事業主を繋ぐ。
今回のサービスは、アリババグループの販売チャネルや会員ネットワークと、ネットプライスグループの日本国内の商品調達ネットワークを連動させたもの。
これで実際に取引に不可欠な決済手続きや国際物流の手配、通関手続きなど煩雑な国際間決済と国際物流の手続きをインターネット上で完結できるようにする。このサービスを利用すると、中国の企業や個人事業主が、オンライン上で貿易取引業務を簡略化して行えるという。
決済では、貿易で発生する銀行間の信用状取引や、外国為替の取引など、国際間決済の手続きやリスクを負わずにオンライン上で決済手続きを行う。物流面では、国際発送の梱包や貿易書類の作成業務、通関手続きなどが簡単な操作で、発注数量や製品特性に応じた配送手段を選択できる。受注から配送までの流れもオンライン上で確認でき、手続きが簡便になる。
今後は、日本のサプライヤー企業向けの新たな仕組も開発し、中国の買い手の利便性を向上させ、日本の出店企業の障壁も解消し日中間の貿易取引拡大を実現する。
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