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大日本印刷/再来店などを促進する非接触ICカード利用のスタンプラリーシステム開発

2009年11月11日 / IT・システム

大日本印刷は11月11日、非接触ICカードを利用したスタンプラリーシステム「PiPitSTAMP」を開発し、同日に発売すると発表した。PiPitSTAMPと、非接触ICカード、スタンプ帳などの関連制作物で、大日本印刷は2011年度までに20億円の売上を見込む。

PiPitSTAMPは観光地の周遊、店舗への再来店などを促進するため開発された、従来のスタンプ帳に非接触ICカードの機能を組み合わせたスタンプラリーシステム。スタンプを押すと同時に、スタンプ内のICカードリーダーライターがスタンプ帳に挿入された非接触ICカードのID情報を読み出し、押印日時、場所などを履歴データとして、カード内またはICカードリーダーライターに記録する。

FeliCaとMIFAREの非接触ICカードも、固体番号を利用すれば既存の会員証などを流用して使用できる。

システムは、ICカードリーダーライター一体型スタンプと、ICカードを挿入したスタンプ帳で構成。PiPitSTAMP専用の非接触ICカードを使用する場合は、カード内に保存する履歴データを参照すれば、抽選など各種サービスを提供できる。会員カードなど既存のカードを利用する場合は、履歴データを各スタンプ内に蓄積し、スタンプを回収することでデータを集約できる。

これにより履歴データで生活者の動線を把握し、マーケティング分析に利用できるようになる。PiPitSTAMPの利用料金は、ICカードリーダーライター一体型スタンプの貸出を含む8台のスタンプを1か月利用する場合300万円から。

今後は、ICカードリーダーライター一体型スタンプをネットワーク対応のPCに接続して、履歴データをリアルタイムで集計するネットワーク型のサービスを開発し、2010年春に提供を開始する予定。

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