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東芝テック/RFID主体の店舗オペレーションシステム構築

2010年02月25日 / IT・システム

東芝テックは2月24日、19日にオープンした新ブランド店「I.T.’S. international」の原宿店で、RFID UHF帯を用いた店舗オペレーションシステムを構築し導入したと発表した。

今回導入したシステムは、I.T.’S.インターナショナルへの出資会社、住金物産とともに2008年11月-2009年3月末に実施したRFID実証実験で培ったノウハウを取り入れたもの。

住金物産の協力で、生産から物流、店頭までの流通、サプライチェーンにRFIDシステムを導入した点が特長。物流センターでの出荷検品に電子タグを採用し、出荷精度が向上したほか、店舗では正確な出荷情報の事前入手が可能となった。さらに、SCMラベル読取による一括入荷を実現し、店員の付帯業務作業を大幅に軽減した。

会計では、バーコード読取に代わってRFIDによる一括会計処理を実現。複数台のPOSレジを導入したため、RFIDリーダーも多数設置され、これにより生じる可能性のある電波の同時発射による相互干渉、電子タグの種類による読みもれなどは、自社のRFIDリーダーUF-2100とミドルウェアを使った時分割処理などで解決した。

棚卸業務は、他リーダーの電波発射状況を事前に確認する、新電波法対応のキャリアセンス不要のNON-LBTに対応したRFIDリーダーの採用で極限までタグの読み落としを排除。さらにこの高出力RFIDリーダーと高利得アンテナの使用で、RFIDの一括読取による大幅な業務効率化を実現、従来、2名で4日(1日あたり8時間)かかっていた棚卸業務が、1名の作業員で2時間で完了する。

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