流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





NEC/リネンタグ活用のファッション作品管理で実証実験

2009年03月30日 / IT・システム

日本電気は3月30日、学校法人文化学園(東京都渋谷区)の文化女子大学小平キャンパス現代文化学部国際ファッション研究室と共同で、制服やリネン製品に装着したまま洗濯やアイロンが可能なリネンタグを活用したファッション作品管理の実証実験を行ったと発表した。

今回の実証実験は、同大学の学生が卒業イベント用に制作した作品約200点を対象に実施。洋服などのファッション作品に、品目・色・素材などの詳細データに紐付けられたリネンタグを縫い付け、それらをハンディ型RFIDリーダーライターで読み取って作品管理の効率性を検証したもの。

この実証実験では、ファッション・ショーに出展する際、作品の搬出・搬入時の持ち出し確認作業を想定してタグを縫い付けた作品をハンガーラックにかけ、ハンディ型RFIDリーダーライターで一括検品を行った。これは出展作品リストを用いて、手動で作品の持ち出し確認作業を行う場合と比較し、照合作業の効率化を検証したもの。

このほか、外観は同じでも素材が異なる作品の中から、学習教材として過去の作品を利用する場合の作品情報の確認作業を想定し、作品に縫い付けられたリネンタグをリーダーライターにかざして作品の属性情報を同端末画面に表示。

これも手作業の照合作業と比較して、どれだけ作品情報の確認作業が効率化されるかを検証した。NECは、今回の実証実験を弾みに、アパレル業界など向けにリネンタグを活用したソリューションを提供していくとしている。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧