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アールシステム/特別清算開始決定、負債総額37億8000万円

2008年10月14日 / 未分類

帝国データバンクによると10月10日、群馬県でドラッグストアを運営するアールシステム(旧社名・飯塚薬品)が10月1日に前橋地裁より特別清算開始決定を受けたと発表した。負債総額は金融債務を中心に約37億8000万円。

アールシステムは1969年8月に設立。設立後、旧飯塚薬品の社長、飯塚明氏が1997年11月に買収し飯塚薬品に改称した。群馬県内を中心に埼玉県、千葉県、東京都など約97店舗(2007年12月末)のドラッグストアを運営し、2003年4月期には年間売上高約297億8200万円を計上するなど群馬県内ではトップクラスのドラッグストアだった。

しかし、競合の出店攻勢にさらされ出店ペースは鈍化。商品も食料品の比率がアップする反面、利幅の取れる医薬品や化粧品が減少した。店舗ごとの独立採算方式を導入し収益力向上を図ったが、2007年9月にスギ薬局が発行済み株式の85.5%を取得。これに伴い創業家の飯塚代表が退任、同社の子会社へとシフトし、金融支援を受けるなど立て直しを図っていた。

2007年8月末日を基準日とし、商品在庫の評価や減損会計など当社バランスシートの資産見直しを実施し仮決算を行った結果、2007年11月末に約17億円もの債務超過にあることが判明。さらに同年12月末には約20億円にまで債務超過が拡大していた。2008年に入り、2月28日に会社分割により事業継続会社として飯塚薬品を設立し同社に事業を譲渡。同時に飯塚薬品からアールシステムに改称し、清算準備に入っていた。

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