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J.フロント リテイリング/全部門で売上減少、百貨店部門2.6%減

2008年10月14日 / 決算

J.フロント リテイリングが10月14日に発表した2009年2月期中間期決算によると、売上高は5537億7200万円、営業利益は146億4700万円、経常利益は146億6700万円、当期利益は45億600万円となった。前期比を記載していないのは設立が2007年9月3日のため。

事業別の概況では、主力の百貨店事業がカード会員開拓や百貨店間の共同イベント開催、店舗リニューアルなど集客率を高める施策を実施。また、松坂屋では3月から名古屋店、上野店、静岡店の業務標準化と集約を進め、販売専心体制の確立と店頭販売力強化に注力した。9月には同じ取り組みを全店舗に拡大。

大丸は「第2次営業改革」の検証を進め、高効率・高収益性の百貨店ビジネスモデル構築に取り組んだ。続いて松坂屋高槻店の外商部門を大丸心斎橋店へ移管統合し、外商営業力強化と効率化を図った。

しかし、効果が現れにくかったものもあったためか、百貨店事業売上高は4209億9900万円(2.6%減)、営業利益は販売費・一般管理費の効率化に取り組んだものの113億1100万円(16.9%減)となった。

スーパーマーケット事業は大丸ピーコックなどスーパーマーケット事業4社が、9月の経営統合を控え、主要店舗の店長人材交流、POSなど情報システム・仕入れルートの共通化など本社・本部の効率化などを推進した。また、首都圏を中心に新業態の都市型小型店舗「エクセ ピーコック」を新規展開したほか、商品管理の徹底など業務オペレーションの精度向上に取り組んだが、同期の売上高は654億3600万円(1.9%減)、営業利益は6億3700万円(19.3%減)となった。

卸売事業では、産業資材、アパレルなどの分野が低調に推移し売上高は437億3300万円(5.1%減)。反面、営業事務などの業務オペレーション標準化・集約化、販売費・一般管理費の削減を図った結果、営業利益は17億4600万円(14.4%増)と増益を確保。その他事業では、建装事業の大丸装工の減収もあり、売上高は467億9000万円(9.3%減)と低調に推移。営業利益もクレジット事業のJFRカードがマツザカヤカード発行の一時的な費用負担増から減益となり、営業利益は12億400万円(22.3%減)と最も落ち込みが大きかった。

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