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日本百貨店協会/5月の売上高は2.1%減の4912億円

2010年06月21日 / 月次

日本百貨店協会が6月21日に発表した5月の全国・東京地区の百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象92社・265店舗)の売上総額は約4912億円(前年同月比2.1%減)と27か月連続の減少となった。

5月は、ゴールデンウィークが好天だったこと、企業業績の回復など景気持ち直しの傾向が続いたことなどから、消費マインドが改善し、初夏物衣料などの季節商品や宝飾品・輸入雑貨など高額品が好調だった。中旬以降は低温多雨の影響で季節需要が伸び悩み、都市部の基幹店は前年を上回るケースが多かったが、地方店が苦戦した。

商品別動向で増加したのは商品券(13.2%増)、その他(15.5%増)、サービス(6.0%増)。一方、もっとも減少した品目は家電(18.5%減)で、その他衣料品(8.9%減)も減少し、衣料品は全体で2.6%減となった。食品は2.4%減だった。

地区別動向では、10都市以外の地区で北海道が8.5%増と好調に推移。4月と同じく北海道以外は全国で減少した。減少幅が最も大きかったのは四国の7.4%減で、10都市以外の地区は全体で4.0%減となった。10都市は1.1%減で、神戸(7.1%増)が伸長し、横浜(0.4%増)、京都(0.2%増)は微増となった。

東京地区(14社・27店舗)の売上高は約1222億円(1.8%減)と27か月連続で減少した。都内各店の来客数は、ゴールデンウィーク期間中の活況が中旬以降の伸び悩みをカバーし、月間トータルでは前年を上回る店舗が過半数となった。婦人服はブラウス、カットソー、紳士服では半袖シャツ、ポロシャツなど軽衣料を中心に好調だった。

商品別動向では、その他(26.6%増)、商品券(21.3%増)、家具(7.6%増)が増加。食品は全体で2.8%減となった。このほかに減少した品目は家電(23.2%減)、食堂・喫茶(13.3%減)、その他雑貨(9.2%減)などが減少した。

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