流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





J.フロント/百貨店、スーパー既存店の不振で12月は売上高9.9%減

2009年01月16日 / 月次

J.フロント リテイリングが1月15日に発表した2008年12月の連結営業報告によると、連結合計売上高は前年同月比9.9%減となった。内訳は百貨店業が11.2%減、スーパーマーケット業が1.5%減、卸売業3.1%増、その他事業が11.1%減と前年実績超を記録したのは卸売業だけだった。

百貨店事業の動向では、主力のコートなど冬物重衣料や宝飾・美術品など高額品が不振。ラグジュアリーブランド品のクリスマス商戦も低調に推移したため、大丸直営店は9.7%減、松坂屋直営店は13.5%減と両方で減少した。

大丸の16店舗で前年実績超を達成したのはららぽーと横浜店(5.9%増)、今治大丸(12月31日閉店、28.4%増)の2店舗のみ。商品別で増加したのは菓子(2.4%増)。惣菜(8.4%増)で、主力の衣料は16.0%減、美術・宝飾も19.3%減と大きく減少した。

松坂屋の9店舗で前年実績増となったのは銀座店(1.0%増)のみ。商品別の売上動向では、家具(12.1%増)、生鮮(4.2%増)、その他食品(20.0%増)が伸びた一方、他の商品は軒並み減少した。中でも美術・宝飾(30.9%減)、その他雑貨(44.1%減)の落ち込みが大きかった。

スーパーマーケット業ではピーコックストアの新店効果(新店8店、閉店1店)による嵩上げはあったものの、既存店は苦戦し1.5%減。首都圏が2.3%減、関西地区が1.0%減、中部地区が2.6%増となった。卸売業の大丸興業は、電子部品や食品などが好調に推移し、3.1%増となった。その他事業は、J.フロント建装や通販事業の大丸ホームショッピングなどが不調だった。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧