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イトーヨーカ堂/JR阿佐ヶ谷駅前に都市型小型SMオープン

2010年10月01日 / 店舗

イトーヨーカ堂は10月1日、東京都杉並区のJR阿佐ヶ谷駅北口に小型スーパーマーケット「イトーヨーカドー食品館阿佐谷店」をオープンした。

<イトーヨーカドー阿佐谷店>

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同社としては、初となる店舗面積900㎡サイズの店舗で、東急ストアの跡地への居ぬき出店となった。

少子高齢化や人口の都心回帰へへ対応したもので、東京23区をはじめ、都市部での高密度かつ小商圏を主な出店エリアとし、既存の食品スーパーの半分以下となる店舗面積(約500㎡~900㎡)を基本フォーマットとするという。

駅前の居ぬきやビルイン借地物件を中心に出店。初年度に東京23区内に約10店舗の出店を計画し、将来的には大都市圏を中心に100店舗体制を構築し、GMS、SC(アリオ)、NSCに続く、新たな収益構造の柱にするという。

事業コンセプトは「上質さと手軽さのご提供」で、青果、鮮魚、精肉、惣菜の生鮮4品と加工食品、生活雑貨など購入頻度が高い商品に特化する。

高付加価値(上質)、利便性(手軽さ)、少量・適量といった商品を強化。鎌倉ハムやホテルオークラのジャム、約130種類のワイン、12か月間熟成のナチュラルチーズなどを品揃えした。

戸井和久イトーヨーカ堂取締役執行役員販売本部長は「松竹梅の品揃えを見直した。上質商品はアイテム構成比で25%、売上高で20%、通常商品はアイテムで50%、売上で60%を見込む」と品揃えを説明した。

売場構成を購入シーンに合わせて再編集し、店舗入口のエスカレーターを境に素材を中心とした「生鮮ゾーン」と簡単・便利商品や即食需要を中心とした「製品ゾーン」に区分けした。

店舗からの情報発信の一環として、料理実演コーナー「阿佐谷Kitchen」を設置、夕食の献立を中心にメニュー提案をする計画だ。

福田秀人執行役員食品事業部長は、「駅前立地のため、通常店舗よりも買上点数は下がるが、上質商品の構成比が高いため1品単価は向上し、来店頻度を高め、売上と利益のバランスを図る」と収益の見込みを語った。

店舗概要
従業員数:社員13人、パート50人
基本商圏:阿佐ヶ谷駅北側700m圏内2万6000人、1万6000世帯
商品構成:グロサリー4200、生鮮食品1800~2000、食品合計約6000品目、プラス日用雑貨、衣料品
売上計画:約20億円 

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