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ファミリーマート/TSUTAYAとの一体型店舗を品川に初出店

2010年12月11日 / 店舗

ファミリーマートとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は12月10日、東京都港区のオフィスビル「品川フロントビル」内に「ファミマ!!」「TSUTAYA」の一体型店舗を開店した。
<TSUTAYAとの区切りを無くした店内>20101210famima1.jpg
「ファミマ!!品川フロントビル店」と「TSUTAYA品川港南口店」を併設した店舗で、ファミマ!!とTSUTAYAの間に仕切りがないため、DVDやCDを借りるのと同時にコンビニを利用できるのが特徴。
ファミマ!!はFC加盟店が運営し、TSUTAYAはCCCの直営店舗となっている。ファミマ!!の売場面積は約40坪でほぼ標準店の規模。TSUTAYAの売場面積は39坪で通常店舗の3分の1程度の大きさの店舗となった。
ファミリーマートとしては、コンビニにないサービスであるDVD・CDレンタルを利用するお客を取り込める。CCCとしては、コンビニと併設することで、DVD・CDのレンタルだけでは取り込めない客層を取り込み集客力を強化でき、相互送客による相乗効果が見込めるという。
<壁面を活用、通常店舗よりも高めの什器を採用したTSUTAYA店内>20101210famima2.jpg
TSUTAYAとしては小型店舗となったが、品揃えはDVD・CD合わせて約6万枚と通常店舗の80%程度まで品揃えした。オフィス立地のためアダルトコーナーを廃止したほか、通常店舗に比べ1段陳列スペースを拡大したゴンドラを採用。壁面では天井近くまでストック商品を陳列できる工夫もした。
レンタル商品のパッケージも変更。連続TVドラマシリーズのように複数の巻で構成する作品は、従来よりも細めのパッケージを採用、通常のパッケージよりも1.3倍の陳列量が確保した。ただ、パッケージの背面が細くなるため、タイトルが小さくなり、売場でのアピール力が弱くなるため、単独作品は通常のパッケージで展開する。
CCCでは11月15日から、全国のTSUTAYAで店舗で借りた作品を郵便ポストで返却できるサービスを展開している。「オフィス立地では、通勤時の作品をレンタルし、休日に作品を楽しんで返却することが予想される。郵便返却サービスがあることで、休日は自宅近くの郵便ポストから返却できるメリットがある。今後はオフィス立地も開拓していきたい」(CCC)という。
<ドーナツやコーヒーも展開するファミマ!!のレジ>20101210famima3.jpg
ファミマ!!はオフィスビルを中心に展開することを想定した業態で、約3000品目を展開。オフィスビル立地に対応して通常の店舗で扱わないファッション文具など、文房具を充実させ、入れたてのコーヒーやドーナッツなどオフィスでの軽食需要にも対応する。
店舗は木目調を基調として、黒、白、グリーンとオレンジを配色し、カフェをイメージしたデザインとした。通常のコンビニと異なり、香りが強いファーストフードやおでんの取扱がない。
落ち着いた雰囲気を演出するため、照明は蛍光灯ではなくスポットライトを採用。できるだけ商品そのものに照明をあてることで、店舗全体の照度を下げても商品が良く見える工夫を凝らした。
女性客でも店内を見渡せるようにゴンドラ什器と冷蔵ケースの高さは1350mmを採用し、開放感のある店内とした。パスタ、サラダ、サンドイッチ、弁当などを展開する冷蔵ケースは、ランチ時間帯に左右どこからでも商品が取れるようにアイランド型ケースにしているという。
オフィス立地では入れたてのコーヒーが好調で、1日に300~400杯程度の販売する店舗もあるという。
店舗概要ファミリーマート店舗営業時間:24時間(休日は、品川フロントビル指定日に準じる)売場面積:約40坪(約130㎡)店舗面積:約50坪(約160㎡)
TSUTAYA営業時間:24時間(休日は、品川フロントビル指定日に準じます)売場面積:約39坪(131㎡)

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