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NEXCO東日本/東北自動車道に鬼平犯科帳とのコラボ商業施設

2013年07月10日 / 店舗

東日本高速道路(NEXCO東日本)は12月に、埼玉県羽生市の東北自動車道羽生パーキングエリア(PA)に「鬼平犯科帳」の世界感を中心に江戸をテーマとした商業施設「鬼平江戸処」を開業する。

<鬼平江戸処の完成模型>

「故・池波正太郎氏の時代小説鬼平犯科帳とのコラボレーションとして、その著作権を管理するオフィス池波と提携し、同作品が描き出す江戸の世界観を表現する施設」(同社)。

事業費は10億円、施設の延床面積は1000㎡、目標来場者数は300万人、初年度売上高で15億円~20億円を目標とする。羽生パーキングエリアの現在の利用者数は推定280万人で、鬼平江戸処の開業により5割増の売上増加を見込む。

<小説に登場する店舗の看板を再現>

鬼平犯科帳の世界感を打ち出したことが特徴の商業施設で、江戸の町並みを再現したほか、小説に登場する店舗の看板も再現した。従業員のしぐさや言葉づかいも時代考証を踏まえた、江戸の様式を採用し、施設全体で江戸を再現する。

<高速道路初出店の老舗を導入>

商業施設では、鬼平犯科帳に関する書籍などのグッズを販売するほか、鬼平犯科帳に登場する軍鶏料理屋「五鉄」のモデルとなったといわれる老舗「玉ひで」、1805年(文化2年)創業の元祖くず餅の店といわれる「船橋屋」が出店。江戸時代から続く老舗を導入することで、実際に江戸の庶民が食べた味わいを提供する。

羽生PAに近い埼玉県久喜市栗橋北には、江戸時代に日光街道の栗橋関所が設けられ、日光や東北方面からの江戸の入口とされていたため、羽生PAに施設を開業するという。

テーマ型PAとして位置づけだが、あくまでPAとしての機能を重視し、ドライバーの利用の多い食事では、丼ぶり物のメニューを増やし、実用面にも配慮する。

高速道路の渋滞問題にも配慮し、現状では、PAそのものにレジャー施設的な要素を付加し来場そのものを目的するテーマパーク型の商業施設の開業は予定しない。鬼平江戸処もあくまで、移動途中に立ち寄る場所としての位置づけだという。

施設概要
所在地:埼玉県羽生市弥勒字五軒1686
敷地面積:約32,000㎡
延床面積:約1,000㎡
建物概要:地上1階建(鉄骨造)

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