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伊勢丹新宿本店は3月4日、本館5階リビングフロアと同6階ベビー子どもフロアをリモデルオープンした。
2007年から進めてきた伊勢丹新宿本店の第6次開発が完了するもの。「世界最高のファッションミュージアム」をテーマに順次、改装を進めていた。
2013年3月に実施した地下2階、1階、2階、3階、4階の婦人服を中心とした大規模改装が最大のもので、2014年3月までの1年間の客数が約10%増加し、2800万人が来店した。
ピーク時は年間で3000万人が来店しており、更なる集客を期待している。
今回の改装費用は、両フロアで約40億円弱。6階ベビー・子どもフロアは、買い回り率が20%程度と低いため、買い回り率を40%~50%に引き上げるのが目標となった。
大西洋社長は「百貨店の理想は、館すべて買い物をしていただくことにある。残念ながら、ベビー・子どもフロアでは、あまり買い物をしていただけてないのが実情だ。リモデルにより、買い回り率を向上させたい」と語る。
6階ベビー・子どもフロアは2014年12月にも部分改装をしており、現在、買い回り率は22~23%に上昇した。大西社長は、「リモデルに100%の正解はないため、秋までにお客さまのさまざまな要望を踏まえて、実際のニーズと売場のかい離を縮小させ、買い回り率で40%以上という目標を達成したい」と語る。
5階リビングフロアは、ライフスタイル提案のフロアをテーマとした。これまでの住居用品を中心した展開から、アパレルや食品など、他のフロアの商品も同時に陳列提案することで、買い上げ率の向上を図る。
大西社長は「百貨店には、目的買いのお客さまが多く、7割ぐらいのお客さまは個別のアイテムを買いにきている。リビングフロアでは、フロアや部門を越えたライフタイル提案をすることで、これまでの購買行動を崩すトライアルをする」と語る。
現在の新宿本店のベビー・子どもの売上構成比は3%と平均的な百貨店の5~6%よりも低い数値となっているが、改装により8%の水準を目指す。リビングも6%の売上構成比を10%に引き上げる計画だ。
どちらのフロアも、フロアの中心となるエスカレーターの周辺で、最先端の商品や取り組みを提案する「パーク」を設置。パークに隣接するエリアにアートフレームなどのプロモーションでライフスタイルを提案する「デコール」を配置。「デコール」から壁面までに、部門別・アイテム別の平場となる「エレメント」を配置する3層構造を採用した。
フロアの入口であるエスカレーター周辺で、最先端の取り組みで刺激を与え、それを生活に落とし込むコーディネート提案などをデコールで実施し、最後に個別のアイテムをフロア全体で売り込む売場構成とした。
大西社長は「パークの提案以降、着実に客数が伸びており、取り組みは成功だったと思う。ただ、現在はバイヤーを中心に売場を作りこんでおり、テーマが頻繁に変わるため、現場に負担がかかっている。今後は、パークを監修するアートディレクターのような専任の人員が必要となる」と語る。
今後の改装としては、7階のレストランフロアの改装を予定している。大西社長は「リモデルに終わりはなく、今後も改装は続けていく。地下の食品売場も常に改装をする。1階にはプロモーションコーナーのステージがあるが、まだパークを配置していない。店の顔となる正面玄関からのメイン通路の突き当りは、有名ブランドとなっているが、伊勢丹の顔となるものがあるべきだと思っている。新たな取り組みを継続していく」と今後の抱負を語った。
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