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THE DAD BOD/注文率100%超えのビールに着目、品川に大型ビアホール

2015年12月11日 / トピックス商品店舗店舗リポート

コロワイドグループのコロワイドMDは12月14日、東京・品川にビールとステーキ&デリカテッセンが楽しめる大型ビアホール、新業態「THE DAD BOD」(日本語でビール腹)をオープンする。

<THE DAD BOD>
THE DAD BOD

四方田豊社長は「当社が運営する20以上の業態で、単品で売れているフードメニューは枝豆やフライドポテトで注文率は10~20%でAランク商品となっている。ドリンクでは、ビールがダントツで業態によっては注文率が100%を超え、1人のお客が2杯、3杯と注文する。最近伸びているハイボールでも注文率は20%程度だ。そのため、ビールに着目し、大型のビアホールに挑戦する」と語る。

フードメニューの定番商品の5倍から10倍の注文率のあるビールを見直すことで、縮小が続く、ビール市場の活性化も目指す。

<四方田社長>
四方田社長

居酒屋・ビアホール市場は1992年の1兆4500億円をピークに、2011年には1兆円を割る水準にまで落ち込み、2014年は1兆円を回復する程度とほぼ、横ばいの状況が続いている。

約1兆円の市場のうち、ビアホールの市場規模は4分の1の約2400億円とみられているが、ほとんどが個人店のビアホールで、チェーン店は2割程度となっている。

<客席>
客席

1号店の店舗面積は約200坪、客席数は、カウンター9席、VIPルーム2室(利用料8000円、6000円)、個室5室(利用料無料)、最大100席のパーティースペースを合わせ206席を設けた。

16時~23時までの営業で、平均客単価は税込み4500円を想定し、月商で2500万円を計画する。スタッフはホール20人、キッチン9人の体制とした。

<VIPルーム>
VIPルーム

<カウンター席も用意>
カウンター席も用意

居酒屋市場の縮小に対応し、コロワイドでは既存店の改装を進めている。大規模チェーンが敬遠される傾向もある中で、大型店は50坪程度の複数の業態に分割して運営するなど、経営リスクの低減を図ってきた。

1号店は、300席を超える客席を有した「甘太郎」を改装したもので、200坪という店舗面積をそのまま使う店舗として開発した。

今後、売上を検証した上で多店舗化を図る予定で、まだ2号店の予定はない。現時点では、200坪を超える店舗は10店舗程度という。

<オープンキッチンを採用>
オープンキッチンを採用

オープンキッチンを採用

THE DAD BODは、品川というビジネスエリアの特性に合わせて、「ハイソサエティなカジュアルシーンを楽しみつくせ!」をテーマに、大人の新たな社交空間の提供を目指した。ターゲット層は、ビールになじみのある30代から40代のビジネスパーソンとした。

近年の「ビアパブ」「クラフトビール」人気を受け、アサヒビール監修のもと「THE DAD BOD」独自のビアマイスター制度を導入し、従業員のビールを注ぐ技術や知識を高め、高品質なビールの提供にこだわった。

個人経営のビール専門店の繁盛店からも学び、新橋の「DRY-DOCK(ドライドック)」と「Brasserie Beer Blvd.(ブラッセリービアブルヴァード)」を参考とした。

<ビアマイスターがビールを注ぐ>
ビアマイスターがビールを注ぐ

ビールは、味と鮮度にこだわった9種類。フルーティなベルギービール、イギリスを代表するエール、国産ではアサヒスタウト、スーパードライEXTRA COLD他、ビアカクテルも11種類を提供し、カクテル・ワイン類なども豊富に取りそろえる。今後は、季節に合わせたビールも提供する予定だ。

独自のビアマイスター制度では、アサヒビールの「樽生クオリティセミナー」を受講し、ビールの品質・鮮度管理、ビール全般の知識、ビールの注ぎ方などを習得した。

<グラス専用のシンク>
グラス専用のシンク

ビールのおいしさの要素は、グラスの洗い方、注ぎ方、提供までのスピード感の3つがポイントとなる。そのため、油やほこりなどがグラスに付着しないように、グラス専用のシンクを設置。氷水でグラスを冷やしグラス自体のコンディションの管理をする。

汚れのないグラスにビールを注ぐため、通常のグラスでは、ビールの細かな泡がグラスから発生するが、THE DAD BODのビールでは、ほとんどグラスから泡が発生せず、より鮮度感のあるビールが味わえるという。

<1ポンドステーキはお客の前で切り分ける>
1ポンドステーキはお客の前で切り分ける

<デリカテッセンの一例>
デリカテッセンの一例

フードメニューは目の前のアイランドグリルで焼き上げる1ポンドステーキや、今アメリカのセレブから人気の健康志向なデリカテッセン15種類を用意。ビジネス街として開発が進む品川エリアで、新たな大人たちの社交場・出会いの場、今までにない「ハイソサエティなカジュアルシーン」を提供する。

<1ポンドステーキ>
1ポンドステーキ

店内にはデリカテッセンコーナーを設置。店内でお客が直接商品を注文し、キャッシュアンドキャリーで自分で客席まで、つまみを持ち込める仕組みも採用した。

<デリカテッセンコーナー>
デリカテッセンコーナー

デリカテッセンコーナー

「DAD BOD」は、ビール腹と鍛えた体の素晴らしいバランスがとれていることを意味する。「Dad Bod」という言葉の由来は、クレムゾン大学の学生マッケンジー・ピアソンさんが地元の大学のニュースサイト「The Odyssey」に「Whe Girls Love The Dad Bod(なぜ女の子たちはお父さん体形が好きなのか)」というテーマのエッセーを書いたことから広まった。

<パーティールームは普段はテーブル席で運用>
パーティールームは普段はテーブル席で運用

通常の居酒屋とは異なり、ビールにこだわってビールのおいしさを追求した。何杯でも1杯目のビールの味わいが楽しめる体験を提供したいという。

店舗概要
所在地:東京都港区港南1-8-15 Wビル2階
TEL:03ー3458ー6303
営業時間:月~金ディナー16時~23時、土15時~23時
店休日:日曜日・祝日
客席数:206席
カウンター9席、VIPルーム2室(6席・8席)、
個室5室(6席・8席×3室・12席)、パーティスペース1(最大100席)
客単価:税込4500円

■THE DAD BOD
http://www.colowide.co.jp/gs/search/detail.php?shop_no=1195

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