マルエツ/イトーヨーカドー茅ヶ崎店跡地に新店舗オープン、即食・生鮮の2軸強化
2025年11月27日 15:04 / 店舗レポート
マルエツは11月27日、神奈川県茅ヶ崎市に「マルエツ BLiX茅ヶ崎店」をオープンした。
1月5日に閉店した「イトーヨーカドー茅ヶ崎店」跡地が、商業施設「BLiX(ブリックス)茅ヶ崎」にリニューアルされ、その地下1階に出店した。年間売上高目標は約30億円。
JR東海道線・相模線「茅ヶ崎駅」から北側170mに位置している。店舗は県道45号線沿いに面しており、北側には国道1号線が東西に走っている。
店舗700m圏内は学生など単身世帯、2km圏内ではファミリー層が多いという。
本間正治社長は、「マルエツ BLiX茅ヶ崎店」の特長と今後の戦略について次のように語った。
「原点に立ち返り、鮮魚を強化した。駅近という立地から即食、約500坪(約1652m2)の広さがあり郊外型店舗のように広域から集客するため、生鮮が充実させ、2軸で展開する、また、イオングループのプライベートブランド『トップバリュ ベストプライス』などを拡大するとともに、U.S.M.Hグループのスケールメリットを生かした調達により、NBも価格から逃げず、買いやすい価格を打ち出す」。
取扱商品数は計1万530。内訳は精肉530、青果430、鮮魚320、総菜・ベーカリー350、日配食品2200、酒・たばこ・一般食品5500、生活用品1200。
商品構成比は精肉12%、青果17%、鮮魚12%、総菜・ベーカリー13%(生鮮・デリカ計約54%)、一般食品20%、酒・たばこ・一般食品6%。
力を入れた鮮魚コーナーは、小田原・江の島から仕入れた丸魚など対面販売を行う。
朝獲れた鮮魚を使った「かますフライ」、にぎりずしなど総菜も用意している。
精肉は、手切り加工する焼き肉用「横濱ビーフ」や「優夢牛」を用意。牛の一頭買いも実施し、平ケースを取り入れた。
また、家計に優しい大容量パックを充実させている。
「鎌倉ハム」のコーナーも設けており、「鎌倉ハムの焼き豚丼」といった同店限定の総菜も販売する。
青果は、地場野菜コーナー「農家さんの直売所」を設置。カットフルーツも豊富にそろう。
デリカは、地場の食材を使った総菜・パンの「湘南キッチン」をコーナー化している。湘南ゴールドを使用したあんを包んだ「湘南ゴールドあんデニッシュ」などを地域限定商品として新たに導入している。
そのほか、ひとつひとつ丁寧に焼き上げる「出汁がじゅわっと溢れだす玉子焼」、手作りおにぎり、鉄板焼き、中華総菜などを取り扱う。
ベーカリーでは、ホテル食パン、店長一押しのミニクロワッサン、種類豊富なドーナツ、5月から発売し好評な「2層のとろけるクリームパン」などを用意している。
日配・加工食品コーナーでは、U.S.M.Hグループ共同仕入れも活用し、人気商品を買いやすい価格で提供する「スペシャル厳選特価」「厳選特価」を約900品目に拡大した。また、トップバリュ ベストプライスなどのPBは約1200品目そろう。
「ベストプライスは他店で欠品するほどお客様の支持が高い。しかし、お客様が満足し選べる棚にはNBも必要だ。カテゴリーごとに商品を適切に絞り込み、PBと組み合わせ、棚づくりする。買い物に便利で、家計に優しい店舗を目指す」(本間社長)。
人気のワンプレート商品など冷凍食品売り場も充実させている。
さらに、店内マップなどの質問に答える、生成AIを活用したコンシェルジュを導入。フルセルフレジは24台設置している。
11月27日の開業当日は約500人が並び、9時30分の開店時間を5分早めオープンした。11時時点でも入場制限をするほど盛況だった。
同店はマルエツ308店舗目、神奈川県50店舗目、湘南地区4店舗目となる。
■マルエツ BLiX茅ヶ崎店
オープン日時:2025年11月27日9時30分
所在地:神奈川県茅ヶ崎市新栄町11-8
売場面積:約1843m2
建物構造:鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て(マルエツ区画は地下1階)
従業員数:73人(8時間換算)
年間売上高目標:約30億円
営業時間:9時~22時
取扱品目:青果・鮮魚・精肉・総菜・ベーカリー・日配食品・一般食品・日用雑貨
近隣店舗:茅ヶ崎店(2.1km)、香川駅前店(2.8km)、なぎさモール辻堂店(3.4km)
駐車場台数:提携先に428台分(一部店舗利用等により、駐車サービス適用あり、施設共有)
駐輪場台数:342台(施設共有)
BLiX茅ヶ崎公式サイト:https://blix-chigasaki.com/
取材・執筆 鹿野島智子
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。











