コメ兵/表参道にヴィンテージ専門店の2号店オープン、年間売上12億円目指す

2025年11月27日 16:59 / 店舗レポート

コメ兵は11月28日、東京・表参道エリアにヴィンテージ専門店の2号店「KOMEHYO VINTAGE TOKYO atelier」(東京都渋谷区)をオープンする。27日、メディア向けの内覧会を開催した。

<店舗外観>
コメ兵

24年11月に開業した1号店「KOMEHYO VINTAGE TOKYO」から徒歩1分の場所に出店。店内にはバッグ・ジュエリー、アパレル、時計など計約2000点以上が常時並ぶ。開業時には、商品部・法人事業部の尽力によって2600点もの商品を取りそろえた。価格帯の幅広さが特徴で、主要アイテムの平均単価は20万円前後だが、数千円台のものから最大で税込1600万円の商品も取り扱う。

今回、1号店では取り扱いの無いメンズやユニセックス向けアイテムを導入。1号店と合わせて、カップルやファミリーでもコメ兵品質のヴィンテージ品の買物を楽しめるようにした。インバウンドで7割の集客を見込み、年間売上高は12億円を目指す。

<安蒜次長>
コメ兵

1号店では、女性をターゲットに商品をセレクト。オープンから10カ月で約7万人の来客を達成し、売上は計画比30%増と好調に推移しているが、いくつかの課題があった。東日本エリア営業部の安蒜健次長はこう語る。

「お客様とのコミュニケーションの中で、実際の店舗運営で叶えきれないニーズが多くあることに気づいた。1つは年代・年式の問題だ。ヴィンテージ専門店だが、実際に訪れたお客様の中には比較的近年のアイテムを求める人も多くいらっしゃった。また、ご家族やカップルでお越しのお客様から『メンズも集めて欲しい』というご意見も頂いた。」

こうした1号店だけでは拾いきれないニーズに応えるべく、スピード感をもって2号店をオープンすることが決まったという。

<店舗内観>
コメ兵

カップルや家族全員が楽しめる空間を作りたいという考えのもと、新店舗を立ち上げた。世界観を表現する上で、工房のようなインダストリアルなデザインを採用。派手な色遣いの1号店に対して、男性でも気軽に入りやすいように落ち着いた配色の内装にした。通路の幅も広げ、メンズも豊富に取りそろえることで、家族やパートナーを待つ男性が店外で待ちぼうけることが無いよう配慮した。

商品の幅を拡大する2号店のオープンに先立ち、1号店でもメンズのテスト販売を実施。テスト販売で人気のあったブランドを中心に2号店で取りそろえる。

<小野瀬店長>
コメ兵

どのようなメンズアイテムが人気なのか。1・2号店の店長を兼任する小野瀬健佑氏は「特にゴヤールやバレンシアガ、クロムハーツ、ディオールあたりがかなり人気だ。海外の方でブランドをお持ちになる方は結構ガタイが良かったりするので、体格に合う大きいアイテムも取りそろえた。ラッパーの方が着用しているブランド物を探しに来られる方が結構いらっしゃる」と説明する。

<標本箱の展示でワクワク感を演出>
コメ兵

ジュエリーや小物、時計などが並ぶショーケース内には、標本箱を設置。昆虫採集や石集めに見立てた展示をすることで、かつて幼少期に感じたようなワクワク感を得られるよう工夫した。

<店舗中央のディスプレイ>
コメ兵

また、店舗中央のディスプレイでは、トレンドや季節に合わせて展示する内容を変える。顧客がゆっくりくつろぐベンチとしても利用可能。DJブースも完備しており、イベントの開催時には空間を彩る中心となる。

今後について小野瀬店長は「アートワークのような企画を実施していこうと思っている。お客様同士あるいは店舗スタッフとの対話が生まれるような機会を創出することが目的。ヴィンテージを愛する人々が集うコミュニティのハブになれたらと考えている。他の企業とのコラボ・共創企画等も検討していく」と述べた。

<レコードに見立てたスカーフの展示>
コメ兵

■KOMEHYO VINTAGE TOKYO atelier
所在地:東京都渋谷区神宮前5-2-14 ゲートスクエアビル1階
営業時間:11時~20時
定休日:不定休
取り扱い商品:ブランドバッグ・衣料・宝石・時計
取り扱い点数:2000点以上

取材・執筆 古川勝平

コメ兵/表参道にヴィンテージ専門店オープン、年間売上7億円目指す

コメ兵/表参道のヴィンテージ専門店、初月売上は計画比30%越え

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

店舗レポート 最新記事

一覧

新店舗オープンに関する最新ニュース

一覧

東京都に関する最新ニュース

一覧

インバウンドに関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧