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メトロ/価値向上プログラム”シェイプ2012″が始動

2009年01月29日 / 海外経営

メトロ・グループは、長期的に収益を上げるために、業務の効率性と企業価値の向上を図るプログラム”シェイプ2012″を立ち上げた。

グループ組織を簡素化して最大限の成長と顧客本位の姿勢を明確にする一方、大規模なコスト削減を行うのが内容。2012年までとそれ以降の収益向上効果が計15億ユーロに相当するとしており、うち半分はコスト節減、残り半分は生産性や収益の向上策によって実現するという。

同グループのDr. Eckhard Cordes会長は「より高い透明性と顧客本位の意識を重視するとともに、複雑さを排した効率的な経営管理を実現する内容になっている。役員会では昨年夏からプログラム作成に取り組んできたが、既に営業部門で最適化プログラムは実行されており、これがシェイプ2012に統合されることになる」と説明している。

プログラムでは、中央集権的な企業構造をできるだけ権限分散型に変えていくことを目指している。従業員に分権して自立させ、柔軟かつ迅速に顧客サービスに対応できるようにする。一方で、戦略的リーダーシップ、ガバナンス、グループ管理といった部分については、集中度を高めるという。(翻訳)

「シェイプ2012」の5本柱は以下の通り。
1.新しいリーダーシップモデルにより、市場開拓と顧客中心主義を実現する。
2.事業・営業部門での責任を分散させず、一元化する。
3.財務・コンプライアンス部門をスリム化し、人事部門を強化する。
4.すべての所有・運営不動産を”収益センター”として位置づける。
5.収益目標に沿って、経営・組織を厳格に管理する。

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