三井アウトレットパーク 木更津/増床棟に「ナイキ国内最大店」など30店舗オープン

2025年06月23日 12:00 / 店舗レポート

三井不動産は6月23日、「三井アウトレットパーク 木更津」(千葉県木更津市)の第4期増床棟をグランドオープンした。

<増床棟のルーフテラスとスタバ>
三井不動産
※写真はいずれも20日撮影

今回のリニューアルでは30店舗が出店。既存店と合わせて施設全体での店舗数は330店舗となり、店舗数日本一を誇るアウトレットに進化した。増床エリアでは、「NIKE FACTORY STORE KISARAZU」が国内のナイキ直営店として最大の売場面積でリニューアルオープン。国内アウトレット初出店となる「instant skateboards」、「SOPH.」、「PXG」なども登場する。

新エリアの飲食・食物販テナント数は3店舗。約700m2の大屋根広場「ルーフテラス」にキッチンカーを導入することで飲食機能も充実させる。同アウトレットでもお馴染みの「スターバックスコーヒー」も施設内2店舗目を出店した。

施設全体で高感度ブランドやラグジュアリー店舗を含むアウトレット希少ブランドの誘致、人気店舗の面積拡大にも対応。国内外から訪れる顧客の多様なニーズに、これまで以上に幅広く対応していく。

<ナイキの国内最大店>
ナイキ

増床エリアの注目店舗となる「NIKE FACTORY STORE KISARAZU」は、移転リニューアル前の約2倍となる売場面積でオープン。建物外装にもデザインを施し、大型アップデートを果たした。

店内には、ジョーダンブランドやトレーニング・ランニング・バスケ・サッカーなど充実のラインアップを用意。トレンドをおさえたアパレルや、パフォーマンスを引き出すシューズなど、豊富なアイテムでスポーツライフをサポートする。

<店舗内装>
ナイキ

木更津という地域に根差し、「あなたのホームコートでありたい」、「あなたのコミュニティでありたい」という思いを込め、内装には木更津エリアの公園や鉄道などの名称・風景を施した。

近年、アウトレットに出店しているブランド各社には、既存店まで足を運ばなくても定番品を購入できるよう、プロパー商品も取り扱う傾向がある。同店のアイテムも、アウトレット価格の物から定番品まで幅広く取り扱う。

<THE NORTH FACE>
THE NORTH FACE

ナイキの正面には、「THE NORTH FACE/HELLY HANSEN/Goldwin」も日本最大店舗として移転リニューアルオープンした。THE NORTH FACE店舗前の芝生エリアでは、アウトドアギアの商品展示を実施している。

店内には、海や山での非日常的な活動で命を守り、安全快適に行動できる防水透湿性などの高機能アウターをはじめ、キャンプ用品やライフスタイルウエアまでラインアップ。豊富なアイテムでさまざまな提案を行う。

<Shake Shack>
Shake Shack

新規出店となる「Shake Shack」は、ルーフテラスに隣接。顧客の約6割が注文する人気商品「シャックバーガー」(税別940円)をはじめとする定番商品に加え、新商品「キューカンバーミントレモネード」(590円)を先行発売する。

座席数は98席。既存店と比較すると席数はやや少なめだが、都内の既存店と同等の売上かつ、木更津のアウトレットで一番の売上高を目指す。コンセプトは「ブルーヘブン」とし、海沿いのリゾートや東京湾をイメージした青色を基調とする内装にした。

<リンツ>
リンツ

Shake Shackのはす向かいには、「リンツ ショコラ ブティック&カフェ」が出店した。人気の二層構造チョコレート「リンドール」の好きなフレーバーを量り売りで購入できる直営店限定の「PICK&MIX(ピック&ミックス)」が楽しめるほか、季節限定デザインのリンドールをアソートしたギフトボックスやお得なシェアパックも用意している。

ピスタチオとカダイフ(小麦粉とトウモロコシの粉を主成分とする糸状の生地)を混ぜてチョコレートでコーティングした「ドバイスタイル」もラインアップするほか、アウトレット店ならではのセール品も取り扱う。

カフェスペースでは、チョコレート専門店ならではの味わいのショコラドリンクなどのカフェメニューも販売する。

■ロボットで資材搬送の実証実験
<資材を受け取る様子>
三井不動産

また、施設内での配送業務負担軽減を目的とし、米・Avride社のロボットを活用した三井アウトレットパーク 木更津での実証実験を7月に開始する。公式オンラインショッピングサイト「三井アウトレットパーク オンライン」の需要拡大に備え、ロボットを活用した自動配送を導入することで資材等のアウトレット施設内の配送効率向上と、配送業務の負担軽減を目指したい考え。

三井不動産によると、国内のアウトレット施設で自動搬送ロボットを走らせる取り組みは今回が初めて。約80メートル先まで状況を見渡せるセンサーがついており、人を避けながら最適なルートを通るという。2メートル圏内に人が居ると自動で止まったり避けたりする。何時に走らせるのが最適かなど、さまざまなことを検証する予定だ。

店舗と倉庫を自動配送で結ぶ設定だけではなく、資材の配送業務外は「三井アウトレットパーク オンライン」の告知を兼ねて宣伝ルートを設定することも検討している。

■三井アウトレットパーク 木更津
所在地:千葉県木更津市金田東3-1-1
敷地面積:約21万5000m2
延べ床面積:約7万5200m2
店舗面積:約5万3100m2
店舗数:330店舗
※店舗数、面積は第4期増床部分を含めた合計
駐車場:約6200台
https://mitsui-shopping-park.com/mop/kisarazu/special/2412_increased_floor/

取材・執筆 古川勝平

三井アウトレットパーク 木更津/4期増床で26年売上850億円目指す

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