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伊藤忠商事/中国・台湾エリアの流通大手に出資、持分法適用会社に

2008年11月20日 / 経営

伊藤忠商事は11月20日、中国・台湾の食品・流通業大手頂新グループの持株会社、頂新(ケイマン)ホールディング(TING HSIN (CAYMAN ISLANDS) HOLDING CORP.)の株式を取得、第三者割当増資の引受も実施すると発表した。株式取得額と引受額は計7億1000万ドル(邦貨換算約689億円)となる見通し。今回の出資と増資引き受けで、頂新は伊藤忠の持分法適用会社(出資比率20%)となる。2009年1月をめどに一部投資し、5月には投資が完了する予定。

頂新は中国・台湾地域で食品製造・販売、外食チェーン展開、小売事業を展開しておりグループ売上高は約4000億円。伊藤忠と頂新は、2002年9月に包括戦略提携を締結して以来、飲料製造や製パン事業の合弁会社などを次々に設立してきた。伊藤忠は今回、事業パートナーシップを基に頂新の経営に直接参画し、両社の戦略展開を加速するため出資を決定した。

共同経営体制の構築で、伊藤忠側から日本の食品安全管理・品質向上ノウハウを輸入し、頂新の企業価値を向上させていく。今回の投資実行により、中国・台湾の食品・流通市場に食い込めるほか、幅広い食品関連海外事業展開が可能となったため、アジア・豪州を含めたグローバルな戦略的統合システム戦略を展開する。

さらに、頂新のグループ会社と伊藤忠、アサヒビールが出資したエイ・アイ・ビバレッジホールディングを頂新に売却。伊藤忠の出資分20%をエイ・アイ・ビバレッジに売却することで合意した。

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