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三菱商事/系列食品卸4社を来春までに3段階で合併

2011年02月18日 / 経営

三菱商事と菱食、明治屋商事、サンエス、フードサービスネットワーク(FSN)は2月18日、経営統合の概要を発表した。段階的に各社の統合を進める予定で2012年4月に経営統合を完了する。

<現状の各社の関係>
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菱食の2009年12月期の売上高は1兆3847億円、2010年3月期の明治屋商事の売上高は3051億円、サンエスの売上高は2034億円、FSNの売上高は3129億円だった。

また、リョーショクグループでも事業基盤の整備・確立が不可欠と判断し、菱食と酒類事業の中核企業であるリョーショクリカーを7月1日付で合併。

菓子事業を担うリョーカジャパンを2012年4月1日付で菱食、明治屋商事、サンエス、FSN4社の統合会社と合併する予定だ。

<7月1日付の経営統合>
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経営統合の第1段階は7月1日、菱食が酒類事業子会社のリョーショクリカーを合併。菱食と明治屋商事、サンエス、FSNが株式交換を行い経営統合する。旧菱食を存続会社とする統合会社のもと、5社による連結グループを形成する予定だ。

<10月1日付の経営統合>
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第2段階は10月1日、統合会社と明治屋商事を合併する予定。事業領域として重なりが大きい常温加工食品・酒類事業のシナジー効果を早期の実現を目指す。

<2012年4月1日付の経営統合>
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最終段階として2012年4月1日、統合会社とサンエス、FSN、リョーカジャパンを合併し経営統合を完了する計画だ。

常温加工食品・酒類・菓子・冷凍食品・チルド食品・ペットフードの全温度帯、全カテゴリーで業界トップレベルの取引規模となり、あらゆるチャネルへの全国供給基盤を確立し、取引先に高品質なサービス・機能の提供を目指す。

物流拠点等の運用面での向上、基幹情報システムの統一化、業務プロセス効率化等により、ローコスト・オペレーションを推進し、マーケティング等のソフト面のサービス創出し、取引先との関係を強化する。

また、三菱商事グループ各社との連携も図り、中国・アジアを中心とする海外戦略実行の早期実現を目指す。統合会社が持つサプライチェーンマネジメント(SCM)支援機能をフルに活用し、取引先の海外進出・展開をサポートし、日本の食文化の海外普及にも努めるという。

■統合後の会社概要
名称:未定
所在地:東京都大田区平和島6-1-1
代表者:代表取締役会長中野勘治(現菱食代表取締役社長) 、代表取締役社長井上彪(現三菱商事常任顧問)
資本金:106億3000万円

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