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森トラスト/パルコへ新役員体制の提案を求める

2011年04月01日 / 経営

森トラストは4月1日、「現在、パルコに対して株主提案している新役員体制についてパルコとしての代案があれば、代案を検討する余地がある」とのコメントを出した。「流通ニュース」の取材に対して答えた。

パルコが新役員体制の代案を森トラストに提出し、森トラストと合意できれば、森トラストが提出した株主提案を取り下げ、新しい合意内容を会社提案として株主総会へ提出する用意があるという。

イオンは3月17日にパルコに対して、協力関係の構築に関する提案書を提出。その中で、パルコ側の取締役1名、独立社外取締役4名、森トラスト側の取締役2名、イオン側の取締役3名からなる10名の取締役候補の選任案を出した。

森トラストは3月31日、株主提案としてイオンと同様の取締役選任提案をパルコに提出したが、同日、パルコ側はこれに反対を表明した。

森トラストはパルコ株式の33.2%を保有、イオンは12.3%を保有し、両社の持株比率は45.5%。「株主全員が出席しない株主総会では、実質的に株主提案が可決される可能性が高い。ただ、株主提案はイオンと森トラストとの間で作成したもので、パルコの意見を聞いていない。パルコとしての意見を聞く機会が必要と判断した」(森トラスト)という。

なお、森トラストは2010年8月の段階で、パルコの平野秀一代表執行役社長を再任しない方針を表明しており、今回の株主提案でもこの方針は変更しないとしている。

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