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100億円以上の小売業/2011年度売上は2.7%増の70兆8501億円

2012年12月26日 / 経営

東京商工リサーチは12月26日、売上高100億円以上の「小売業」動向調査を発表した。調査によると、年間売上高100億円以上の小売業者数は2007年度の1499社をピークに減少をたどっている。

2011年度は小売業者の売上高合計と1社あたりの売上高平均が増加し、復調の兆しも見え始めたという。

2002年度~2011年度のうち、年間売上高100億円以上を計上した小売業者数は2002年度が最少の1356社だが、2002年度以降増加傾向となり2007年度は1499社でピークとなった。

リーマン・ショックが起きた2008年度は個人消費にブレーキがかかった結果、売上高100億円以上の小売業者数は1479社(1.3%減)とマイナスに転じた。

以降、2009年度が1420社(3.9%減)、2010年度が1411社(0.6%減)、2011年度が1396社(1.0%減)と社数は減少推移をたどり、例年の売上高が100億円強で推移していた企業の業績回復が遅れたことが推測される。

年間売上高100億円以上の小売業者の売上高合計は2002年度が最少で58兆1545億円だった。以降は増加傾向となり、2008年度は72兆3190億円にのぼった。

リーマン・ショックを挟んで2009年度は69兆2132億円(4.2%減)、2010年度は68兆9672億円(0.3%減)と減少したが、2011年度は70兆8501億円(2.7%増)と復調の兆しが見え、10年間で最大だった2008年度の水準に近づいた。

リーマン・ショック後の景気低迷で個人消費が抑制され売上高100億円以上の企業数は減少したが、1社あたりの売上高平均は増加を続けた。中小企業が苦戦するなか、スケールメリットを生かし価格競争で優位に立つ大手が業績を伸ばしているという。

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