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公取委/サンゲツに下請法違反で勧告

2013年02月14日 / 経営行政

公正取引委員会は2月12日、サンゲツに対し調査を行ったところ、下請代金支払遅延等防止法(下請法)違反の事実が認められたため、同社に対して勧告を行った。

下請法に定める受領拒否の禁止に違反事実が認められたので、サンゲツに対し指導を行った。

サンゲツは、壁紙,床材,カーテン等(インテリア製品)の製造を下請事業者に委託しているところ、下請事業者に責任がないのに、下請事業者に支払うべき下請代金の額を減じていた。減額した金額は、下請事業者63人に対し総額5億5701万481円。

自社の利益を確保するため、下請事業者に対し、自社のショールームに展示するためのインテリア製品を無償で提供するよう要請した。

要請に応じた下請事業者について、2011年3月から2012年5月までの間に、自社のショールームに展示するためのインテリア製品を無償で提供させることにより、下請事業者の利益を不当に害していた。

無償で提供させていたインテリア製品に係る下請代金相当額は、下請事業者38人に対し総額478万2722円だった。

公取委は、取締役会の決議で、今後、減額を行わないことや不当な経済上の利益の提供要請を行わないことなどを確認することと下請法の遵守体制を整備することを勧告した。

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