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べんりーい食品工業/事後処理を弁護士に一任、負債30億円

2013年07月09日 / 経営

帝国データバンクによると、べんりーい食品工業は7月5日までに事後処理を弁護士に一任した。負債は約30億円の見込み。

1980年4月に設立された弁当等製造業者。86年8月に現本店不動産(事務所兼工場)を取得し、90年と92年に同工場を増設した。

おにぎり、弁当のほか、サンドイッチ、総菜などの製造を手がけ、量販店、学校、病院など数多くの販路を有し、2001年3月期には年売上高約55億5900万円をあげていた。

しかし、その後は景気の低迷、個人消費の減退のほか、中食志向の強まりから弁当・総菜製造業界への新規参入業者が大きく増加。

スーパー、コンビニエンスストアの台頭など他業態の攻勢もあり売り上げは徐々に減少し、2011年3月期の年売上高は約40億5900万円にダウンした。

金融機関から返済猶予を受けながら再建を目指したものの、近時は取引先への支払い遅延、仕入れ業者の撤退、焦げ付き発生が重なるなど厳しい状況が続き、このほど事業を第三者に譲渡し、会社は整理する方向となった。

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