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オンワードHD/初のリユースショップ、吉祥寺にオープン

2014年03月27日 / トピックス店舗店舗リポート経営

オンワードホールディングスは3月28日、吉祥寺に「オンワード・リユースパーク」をオープンする。

<オンワード・リユースパーク>
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23区、組曲、J.プレスなどオンワードブランドのリユース商品をチャリティー価格で提供し、収益を環境・社会貢献活動に還元する業界初のリユース専門店。

<ショーウインドー>
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自社で販売した衣料品のリユース・リサイクルとして「オンワード・グリーン・キャンペーン」で回収した衣料品の一部をクリーニングして、販売する。

<1階の全景>
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2009年から開始した「オンワード・グリーン・キャンペーン」では、毎年3月、4月の春、9月、10月の秋に百貨店などの店頭で衣料品の回収を実施。5年間で約22万人が参加し、約120万点の衣料品を回収した。

<2階の全景>
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これまでのリサイクルでは、固形燃料に再生して大手製紙工場の代替エネルギーとして活用するほか、繊維製品の原料となるリサイクル糸を作り、毛布や軍手を作成、日本赤十字社に寄付などをしてきた。リユースパークを作ることで、再販売という形式で、新たなリサイクルチャネルを形成する。

<3階の全景>
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店舗面積は約380㎡で、1~3階までの3フロアで展開。リユース商品のため、商品は基本的に1点もので、約4000SKUを販売する。リユース商品の販売のみで、店頭での商品回収はしない。

<1階入口のディスプレイ>
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取扱ブランドは、ウィメンズは23区、ICB、組曲、自由区、J.PRESS、anySiS、anyFAM、DipDrops、SONIA RYKIEL、メンズはJ.PRESS、五大陸、JOSEPH HOMME、23区HOMME、23区SPORT、キッズはJ.PRESS、組曲、anyFAMなど。

<1階売場>
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商品の価格帯は、コート4500円~6500円、ジャケット4500円~7500円、ボトムス2000円~2500円、ニット2500円~4000円、カットソー500円~2500円、ワンピース3000円~4000円、バッグなど雑貨1500円~5500円。リユース商品を購入することで、環境貢献活動に参加してもらうのが目的で、購入しやすい価格設定とした。

<1階の組曲>
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値ごろな価格のため、通勤用のカットソーのまとめ買いなども想定され、商品回転率が高い店舗を想定。週1回程度の頻度で、追加商品を供給する予定だ。

<1階のJ.PRESS>
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百貨店で展開するブランドが多く、一度、人が袖を通したリユース商品を取り扱うため、通常店舗とは異なる幅広い来店客を想定する。

<1階のICB>
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基幹ブランドは商品回収量も多いため、コーナー展開で陳列。1階ウィメンズフロアでは、組曲、ICB、J.PRESS、2階ウィメンズフロアでは、23区、自由区、SONIA RYKIELをブランド別にコーナー展開する。

<2階入口>
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3階では、キッズとメンズのほか、ウィメンズの駅ビル、ショッピングセンター向けブランド、一部のインポートブランド商品を展開する。商品回収に参加する9割は女性のため、ウィメンズ商品の回収が多い。そのため、メンズ売場は、3階の一部にとどめた。

<2階の自由区>
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店内は、環境を意識し、グリーンを多用し、木目を生かしたナチュラルテイストを採用した。店舗名にはオンワードの名を冠しているため、リユース商品を展開する店舗であっても、通常店舗と同等の店内レベルを維持した。

<2階の23区>
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サービスレベルも通常店舗並を目指し、1階と2階にフロアごとのレジを設置したほか、3階にもショップスタッフを常駐させる。オープン時は7人の人員構成とし、常時各フロアにスタッフがいる状態を維持し、買い物のサポートもする体制を目指す。

<2階のSONIA RYKIEL>
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商品陳列では、ブランドごとの世界感は訴求しないものの、アウター、インナー、スカート、パンツ、バッグを含めた全身のコーディネートをイメージできる陳列を目指した。

<3階の入口>
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何シーズンか古いリユース商品であっても、通常店舗と同様にトレンドカラーや着こなしなど、買い物の楽しさを提供できる店舗としたいという。

<補正の案内>
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補正は、近隣で展開するスーツのオーダーとメンテナンス専門店「Sebiro&co.,吉祥寺店」で対応。裾上げはシングル1000円~、ウエスト直しは2000円~、ジャケットの袖丈は3000円~、着丈は6000円~対応する。

<間伐材を使用したハンガー>
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店舗は、オンワードグループが取り組むさまざまな環境・社会貢献活動を生活者にダイレクトに伝える発信拠点と位置付けた。商品陳列に使用するハンガーには、高知県高知市で展開する協定森林「土佐山オンワード虹の森」の間伐材を活用した。

<切株を活用したイス>
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間伐材を使用したハンガーを導入するのは、はじめての取り組み。各フロアの階段脇にも、切株を使用したイスを配置。レジカウンターや一部の文房具などにも間伐材を使用した。ショッピングバッグには古米を原料としたものを採用した。

<日本赤十字社との取り組みも紹介>
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3階はイベントスペースとして活用もでき、今後、日本赤十字社などと取り組んでいる社会貢献活動の紹介など、CSR活動の紹介なども実施する予定だ。

<メール会員も募集>
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リサイクル活動推進のため、商品の購入者には、もれなく回収衣料から生まれたリサイクル軍手を進呈する。店舗限定のメール会員も募集しており、商品の入荷情報のほか、会員限定キャンペーン、オンワード・グリーン・キャンペーンの告知などを行う。

オンワード・リユースパークは、環境・社会貢献をテーマにしたニューコンセプトショップのため、多店舗展開する予定はないという。

店舗概要
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-4-14
TEL:0422-23-0900
営業時間:11時~20時
定休日:不定休
店舗面積:約380㎡(3層)
アイテム数:4000SKU

<3階のキッズ>
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<3階のメンズ>
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<1階のバッグコーナー>
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<2階レジ側からの全景>
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<2階窓際のバッグとストール>
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<2階のメインディスプレイ>
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<23区コーナー>
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<2階売場>
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<2階のレジ前ディスプレイ>
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<3階入口にはネクタイを展開>
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<3階売場>
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<3階メンズのディスプレイ>
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<試着室>
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<間伐材を活用したレジ>
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