流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





爽快ドラッグ/越境EC事業に参入

2015年03月10日 / トピックス商品店舗海外経営

住友商事グループの爽快ドラッグは3月10日、住友商事の子会社である住商電子商務(上海)と共同で、中国の消費者をターゲットとした越境EC事業に参入すると発表した。

「天猫(Tmall)」の国際サイト、「天猫国際(Tmall Global)」の優良推奨店舗「VIP店舗」として「爽快官方海外旗艦店」を3月中にオープンする。

提携先プラットフォームは今後も順次拡大する。

中国向け越境ECにおける取扱商品数は、約500品目から開始し2年以内に約2000品目に拡大させる。売上高は2017年3月期に20億円、2018年3月期には40億円まで引き上げる。

日本メーカーに対し日本国内だけでなく、中国における販売やマーケティング支援も可能となり、仕入れ先日本メーカーとは販売情報などを共有する。

爽快ドラッグは、ミネラルウォーター、健康食品、洗剤のほか、美容家電、キッチン家電など生活用品を中心に約15万点に及ぶ幅広い商品を求めやすい価格で販売するインターネット専門のEC事業会社。

2004年に住友商事が出資して以降、売上高は毎年25~30パーセントの比率で拡大し続けており、楽天市場「ショップ・オブ・ザ・イヤー」の6年連続グランプリ受賞、Yahoo!ショッピング「年間ベストストア」、DeNAショッピング「ベストショップ大賞」の連続受賞など、高い評価を得ている。

住商電子商務は、爽快ドラッグのeコマース事業運営のノウハウを活用し、2011年11月に住友商事により設立された中国におけるインターネット専門のEC事業会社。

「品店(ピンディエン)」という中国語で高品質な商品が集まるお店という意味のブランド名で、日本製品や輸入品を中心としたeコマース事業を展開し、自社サイトと中国最大のオンラインショッピングモール「天猫(Tmall)」などでの店舗運営など、中国におけるeコマース事業運営のノウハウを蓄積してきた。

近年、中国において日本製品に対する信頼性や関心の高まりから、日本から中国への個人輸入型ネット通販(越境EC)市場が大きく伸びており、2014年は6000億円を超え、2018年には1兆4000億円に達すると予測されている。

更に個人輸入税の緩和や保税試験区の整備など中国政府の後押しもあり、日本から中国への越境EC市場は急激な拡大が見込まる。

爽快ドラッグが日本で培った商品調達力や物流機能と、住商電子商務の中国で培ったインターネット店舗運営やマーケティング、中国国内物流のノウハウ、顧客サポート機能などを活用し、越境EC事業を通じて日本製品の販売支援を行う。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧