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アウトバーン/自己破産申請

2015年04月02日 / 経営

帝国データバンクによると、アウトバーン(東京都荒川区東日暮里5-32-10、代表吉野浩氏)は、3月31日に東京地裁へ自己破産を申請した。

アウトバーンは、2008年4月に、旧・アウトバーン(2007年民事再生、2008年に佐倉興産へ商号変更)の事業継承を目的として設立した。

「ディリッシュ」「グラズム」などのオリジナルブランドや、他社ライセンスブランドのメンズカジュアルウェアを企画製造。事業継承直後は、主に小売店での販売を手がけ、2009年7月期は年売上高約14億円を計上した。

その後、国内小売店や韓国など海外への卸専業へと転向。リストラを進めるなど、採算性の改善を図っていた。

しかし、人員減少に伴い売上規模が縮小し、2011年7月期には年売上高約4億円を計上。

本社ビルを一部解約するなど経費削減に努めたものの、売り上げは横ばいの状態が続き、黒字化を果たせずにいた。こうしたなか、円安の影響を受けるなど厳しい経営状況が続き、先行きの見通しも立たなくなったことから、今回の措置となった。

さらに、関係会社の佐倉興産(荒川区東日暮里5-5-7、同代表)と、Abbey Road(荒川区東日暮里5-32-10、同代表)も同日同地裁へ自己破産を申請していたことが判明した。

佐倉興産は、1973年8月に設立。75年にアウトバーンへ商号変更し、紳士・婦人カジュアルウエアの企画・製造、卸、小売りを手がけ、「VANS.」「DJ.HONDA」「PIKO」などのライセンスブランドや「KILIWATCH」などのインポートブランド、オリジナルブランドを展開し、2003年7月期には年売上高約140億5900万円をあげていた。

しかし、同業他社との競合や卸売部門における受注の減少などから、2007年9月に民事再生法の適用を申請し、2008年5月に現商号に変更していた。

Abbey Roadは、2011年8月に設立された衣料品の製造業者で連鎖した。

負債は、アウトバーンが債権者約48名に対し約31億7600万円、佐倉興産が債権者約20名に対し約31億5200万円、Abbey Roadが債権者約3名に対し約3800万円で、3社合計で約63億6600万円。

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