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H2O/2017年度までに、総額600億円を投資

2015年05月14日 / 経営

エイチ・ツー・オーリテイリングは5月14日、中期3か年計画「GP10-Ⅱフェーズ1(2015-2017年度)」を発表した。

2024年度を最終年度とする10年間の長期事業計画「GP10-Ⅱ(2015-2024年度)」を開始するにあたり、2015年度から2017年度までの3か年の取り組みを「GP10-Ⅱフェーズ1(2015-2017年度)」として策定したもの。

最終年度の2017年度までに、総額600億円の設備投資計画を実施。2017年度の連結業績予想は、売上高9500億円、営業利益300億円、経常利益295億円、当期利益170億円とした。

イズミヤとの経営統合で増加した各資産を効率の観点から見直し、低効率事業や赤字事業、重複事業については、効率化や統合、再編、グループ全体の共通インフラ化などを行っていくことにより、既存事業の利益を伸ばす。将来に想定されるM&Aや提携などの案件にもスピーディーに対応できる財務体質の構築を目指す。

関西エリアにおいても長期的に人口の減少が進むが、グループのドミナントエリアの人口約2000万人を囲い込むビジネスモデルとして「生活総合産業」の構築を目指す。

イズミヤとの経営統合により関西広域へと拡大したグループの店舗網を再整備し、それぞれのエリアに最も適した業態・業種を展開する。

店舗とお客を有機的に結び付けていくため、新たなカード・ポイント戦略を取る。従来のグループのカード戦略は、主に百貨店を中心としたクレジットカード戦略だったが、GMSや食品スーパーのお客が増えたことにより、グループ全体のカード再編に着手する。

2016年には食品スーパーの利用頻度が高いお客向けに、クレジット機能と電子マネー機能を付けた新カードを発行し、イズミヤを含めたグループ内全てのポイントが共通化されることで、グループでの相互利用を拡大する。

将来的には阪急阪神ホールディングスグループとも連携し、両グループとして関西エリアの住民にとって「最もたまりやすく、最も使いやすい」ポイントシステムを検討する。

新たな決済手段として、2017年には自社グループ独自のプリペイド型電子マネーの発行を予定する。電子マネー機能を全てのカードに付けることで、少額決済の多い食品スーパーやデパ地下での利便性が高まるとともに、ポイントと電子マネーの連携や、グループ以外での利用拡大による相互送客にもつなげる。

グループが展開するビジネス以外の企業とも、ポイントを活用したアライアンスを結んでいくことで、関西におけるポイントネットワークも広げる。

2018年度以降の長期的な利益の成長を見据え、「阪神梅田本店建て替えプロジェクト」と「中国寧波市への阪急百貨店出店プロジェクト」に引き続き取り組む。

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