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経産省/5億円を投じ、地方産品の海外販売を支援

2015年05月14日 / トピックス商品経営

経済産業省は5月14日、世界にまだ知られていない、日本が誇るべき優れた地方産品を選定し、海外に広く伝えていくプロジェクト「The Wonder 500(ザ・ワンダー500)」を開始すると発表した。

ふるさと名物を活用した地方発クールジャパンの推進の一環で、事業予算は総額5億円。

<ふるさと名物発掘・連携促進事業>
ふるさと名物発掘・連携促進事業

The Wonder 500運営事務局として、リヴァンプを任命した。リヴァンプが地方産品の発掘を行うプロフェッショナルな目利きであるプロデューサーを選定する。

<対象商品>
対象商品

発掘の対象となる商材は、「ものづくり、食、観光」分野における、海外にまだ知られていない、優れた地方産品。

<発掘の基本方針>
発掘の基本方針

発掘の基本方針は、商材の背景にある思いやこだわり、価値観を重視して選定。作り手の思いやこだわりが込められているもの。日本固有のものづくり、サービスを支えている伝統的な価値観を組み合わせた、革新性のあるものを選定する。

<選定基準>
選定基準

海外に広く販路展開される物理的な条件を満たし、かつ海外需要に合致し、成功事例になる可能性の高いものを優先的に選定する。

<選定の流れ>
選定の流れ

リヴァンプが、デザインディレクター、バイヤー、プロデューサー、ブランドマネージャーなど仕事を通じて、深く日本の地方産品を知る約25人のプロデューサーを選定。プロデューサーによる商品発掘を中心に展開する。

そのほか、公募による商品発掘も実施。商品販売を前提に商材を選定する能力をもつ、国内外の百貨店のバイヤー、物産販売担当者、観光関係者約10人による審査委員会が、プロデューサーとは別に公募から、商品を発掘する。

<商材のコミュニケーション戦略>
商材のコミュニケーション戦略

発掘した商材は、全国各地でセミナーや交流イベントを行い、事業者とプロデューサーがマッチングする機会を提供するほか、国内外において、「ふるさと名物」の展示イベントやメディアなどと連携したPR活動を行うとともに、海外の消費者・バイヤーへのマーケティングを行う。

500のふるさと名物のふるさと名物のストーリーや地域のふるさと名物を活用した観光ルートなどを掲載したストーリーブックも制作するほか、海外へ向けた情報発信として、多言語ウェブサイトも開設する。

<スケジュール>
スケジュール

国の予算は単年度主義のため、プロジェクトは2016年3月で一度、終了する予定。5月18日から6月12日まで公募を行い、選定審査を経て、9月上旬ごろまでに選定した500のふるさと名物を公表。その後、国内外において展示・PRを実施する計画だ。

プロジェクトの成果については、商談の成約件数、商品の売上、海外メディアでの露出度などで検証していきたいという。

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