流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





シー・エス・ピー/アパレル小売、自己破産で負債15億円

2015年06月02日 / 経営

帝国データバンクによると、シー・エス・ピーは5月29日、神戸地裁尼崎支部へ自己破産を申請した。負債は約15億円。

1986年3月設立のアパレル小売業者。10歳代から20歳代向けのヤングアパレルカジュアルウエア(カットソー、スカート、パンツなど)を扱い、大手量販店やショッピングセンターなどに「CHUXXX」(チュウ)ブランドを展開していた。

自社で企画・デザインを手掛け、中国や韓国などの協力工場で生産、自社店舗で販売するSPA業者として一定の知名度を有し、2013年には関西を中心に東北から九州まで49店に拡大。

クッションやマット、雑貨などの卸事業も手掛け、大手婦人服小売業者やギフト業者向けに営業基盤を確立していた。積極的な店舗展開により「CHUXXX」(チュウ)ブランドの知名度が向上した2012年3月期には年売上高約51億8800万円を計上していた。

しかし、同業他社との競争激化に伴い顧客単価は低下し、急激な出店により不採算店舗も散見されるようになった。

さらに卸事業でも大口顧客からの受注が低下したことで2013年3月期には年売上高約45億4600万円までダウン。減収に加え、出退店経費や人件費などが嵩んだことで約1億8100万円の当期純損失を計上していた。

このため、店舗のスクラップアンドビルドを加速させるなどのリストラを実施するとともに、金融機関への返済条件緩和を要請するなど経営の立て直しを図っていた。

その後も、業績の悪化に歯止めが掛からず、2014年3月期には債務超過に転落。加えて、昨年10月以降の急激な円安により生産コストが上昇したことで収益面は低迷し、ここに来て先行きの見通しが立たないことから今回の措置となった。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧