J.フロントリテイリングは10月30日、大丸心斎橋店本館の建て替え計画の概要を発表した。
本館建築工事、本館内装工事の投資額は約380億円で、2016年2月から解体に着工。2017年1月から本館新築工事に着工、2019年秋に新本館を開業し、本館・北館の接続工事に着工する。
2021年春には、本館・北館の接続工事が完了し、新北館が開業する。新本館の敷地面積は5616m2と現状と同じだが、延床面積は約1万7000m2増の約6万6000m2、売場面積は約9000m2増加し、約4万m2となる。
階数は地下2階、地上8階から、地下3階、地上11階に拡大。高さも約40mから約60mとなる。
新しい心斎橋店の創造により、エリアの競争力向上、新たな賑わい創出、更なる活性化をはかるとともに、建物の安全性の向上、ヴォーリズ建築の価値の継承を通じて地域の発展に貢献する。
本館は、国内だけではなく国外からのお客も満足できるグローバル対応を強化した本格的な百貨店を目指す。
北館は、自社が取組みを進めている新百貨店モデルの成果を踏まえ、大型専門店や有力ブランドなどを積極的に導入し、新たな顧客を地域に呼び込むとともに、賃料収入形態を採用するなど安定的な収益確保の取組みも強化する。
本館・北館は、大宝寺通りの上空で接続、一体化させ、回遊性の向上をはかる。
御堂筋側の外壁を保存するとともに、新築される高層部はセットバックさせ、保存外壁と景観的調和をはかる。内装は、今後、既存内装の調査を行い、再活用できる部材を抽出し、自社としての店づくりの考え方をベースに、1階を中心として店舗内装環境において活用する。
心斎橋筋商店街へのアクセス向上をはかるため、地下鉄駅改札からの地下通路を改修し、通路拡幅、エレベーター、上下エスカレーター設置などバリアフリー化を行うほか、地下駐輪場(約390台)の整備や屋上緑化の整備など地域の課題に取り組む。
インバウンドセンター(仮称)など国際競争力の強化に資する施設を館内に設けるなど、地域の活性化にも取り組む
本館工事期間中の心斎橋店の営業体制として、北館はフルライン型百貨店、南館は外国人観光客に対応した店づくりを行う。
北館では、現本館、北館、南館で、お客の支持の厚い売場を大事にしつつ、これまで取り組んできた百貨店らしい売場づくり(特選ブランド、化粧品など)と、新しい売場づくり(セレクトファッション、ライフスタイル雑貨ショップなど)の両面に取り組む。
南館は、ラオックスを拡大するほか、案内所やツーリストカウンターを新設するなど、外国人観光客のお客へのサービスを充実させる。
化粧品など外国人観光客のお客にも好調なアイテムは、北館だけでなく南館にも売場を作り(2か所展開)、混雑を緩和することで、国内外のお客双方の満足度を高める。
北館・南館関連の投資額は約34億円。売場面積は北館約4万m2、南館6490m2。売上高の目標は、2015年度が約890億円、2016年度は約790億円とした。
店舗概要(新本館)
所在地:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1
敷地面積:5616m2
延床面積:約6万6000m2
売場面積:約4万m2
階数:地下3階、地上11階
高さ:約60m
投資額:約380億円
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