日鉄住金物産は、台湾において出資する乾杯社がこのほど新たに実施する第三者割当増資に対し、引き受けを行うと発表した。
出資比率は、10%から15%弱に引き上げられ、持分第2位の株主の地位を安定的に保持する。
乾杯社は、台湾国内に34店、中国・上海に1店の焼肉店などを展開する外食チェーン企業。
今回の増資でセントラルキッチン(集中厨房施設)を2016年夏に新設し、年間10店程度の新規出店を計画している自社店舗向け食材供給を担うとともに、新規参入を決定している「他社向け食肉加工卸売事業、小売事業」向けへの供給能力も確保するため加工容量の拡大を図る。
投資額は数億円規模に上る見通しだ。
2004年から、乾杯社向けに豪州産「和牛交雑牛肉」などの食肉食材販売を行っており、同社の新規事業参入に伴い台湾向け食肉販売の更なる拡大が期待できる。
乾杯社が今後進出を加速する中国など、第三国においての事業展開に対しても、日鉄住金物産が保有する食の安心・安全に関する管理ノウハウ、居酒屋チェーンの経営ノウハウを活用したサポートをも視野に入れて更なる協業を推進する。