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フマキラー/自社株のTOB実施、エステーから買付け

2013年12月25日 / 経営

フマキラーは12月25日、自社株の公開買付け(TOB)を行うと発表した。同社株を25.58%保有する筆頭株主のエステーがこれに応じる。

買付け価格は1株当たり303円。買付け予定数は498万株。買付け総額は約15億円。TOBの期間は、12月26日~2014年1月30日まで。

TOBにエステーが応募し、フマキラーが応募株式を買い付けた場合、エステーの保有比率は10.48%に低下する見込みという。もっとも、この場合でも、エステーの筆頭株主の位置づけは変わらない。

現在、フマキラーはエステーの持分法適用会社だが、TOB成立後はこれに該当しなくなる。

TOB終了後も、両社の資本業務提携関係は維持される。両社は現在、製品開発や販促などで協力関係にある。

フマキラーは、同社の広島工場の敷地内に研究・生産施設を建設するため、2010年6月にエステーを引受先として第三者割当増資を実施、約16億円の資金を調達した。

しかし、その後、フマキラーはアジア企業を買収するなどし、資金を海外に積極的に投じる方向に方針転換したことに加え、2011年3月の東日本大震災後の建設資材高騰などもあり、建設計画を中止するに至った。

今回、フマキラーは、建設中止により手元に残った調達資金などをTOBによる自社株買いの買付代金に当てる。

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