味の素/米冷凍食品会社を買収、20年までに北米売上高1000億円目指す
2014年09月10日 / 経営
味の素は9月10日、米国で冷凍食品の製造販売を手がける「ウィンザー・クオリティ・ホールディングス」を米子会社を通して買収すると発表した。買収金額は約8億ドル(約840億円)。11月上旬に、米子会社「味の素ノースアメリカ」を通して全株を取得する予定。
ウィンザーは冷凍食品事業のほか、ソーセージ事業も展開しているが、買収前にソーセージ事業は切り離す。同事業切り離し後のウィンザーの2013年12月期売上高は6億6600万ドル(699億円)。
北米の冷凍食品市場は約4兆円の規模を誇り、中でも日本食・アジア食市場などの伸長が著しいという。
味の素は、2000年から本格的に同市場に参入。高品質なギョーザ、麺、米飯などを展開し、足もとでの売上規模は約135億円。
ウィンザーの買収で、味の素は米消費者に精通したマーケティング力、全米に広がる流通ネットワークと営業力、全米をカバーする生産拠点を獲得する。これにより、2020年度までに、北米における冷凍食品の事業規模を1000億円に拡大するほか、日本食・アジア食の冷凍食品市場において、その地位をさらに強固なものにすることを目指す。