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大都魚類/債権取立不能の恐れ、約11億円の特損を追加計上

2013年04月22日 / 経営

マルハニチロホールディングスの子会社である大都魚類は4月22日、取引先の債務不履行などに絡み、債権回収が不透明になったと発表した。債権取立不能の恐れが生じたため、2013年3月期に10億9000万円を特別損失として追加計上する。

同社は、アトランティスに対する長期貸付金23億3000万円の担保として、米企業ウマミ・サステイナブル・シーフード(米ネバダ州)の普通株式の差し入れを受けていたが、アトランティスの債務不履行により、担保を実行。その売却によって債権回収を図っている。

こうした中、ウマミ・サステイナブルが4月16日にSEC(米証券取引委員会)に提出した第2四半期報告書において、「ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)」に関する懸念を表明していたことが判明。

これにより、ウマミ・サステイナブル株式の売却などによる債権回収が不透明になり、債権取立不能の恐れが生じた。

同社は、ウマミ・サステイナブルの「ゴーイングコンサーン」に関する懸念の表明を受け、保有する債権の担保株式の価値をゼロと評価する。これにより、2013年3月期決算に、貸倒引当金繰入額10億9000万円を特別損失として追加計上する。同社はすでに、第3四半期に貸倒引当金繰入額12億4000万円を特損として計上していた。

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