流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ネスレ日本/2013年にスーパー250店でカフェ展開、「試食と一緒に新提案」

2013年03月07日 / 経営

ネスレ日本の高岡浩三代表取締役兼CEO(最高経営責任者)は3月6日、スーパーマーケット店内でコーヒーなどを販売するサービス「カフェ イン ショップ」を展開する方針を明らかにした。

<事業戦略を説明する高岡浩三代表取締役兼CEO>

事業戦略を説明する高岡浩三代表取締役兼CEO

2013年内に250店に導入することを目指す。コーヒーの価格は、1杯100円前後を想定。スーパーの店内で食品メーカーが提供する食品サンプルを活用した、「軽食コーナー」の展開をイメージしているという。

高岡社長は、「(現行の)試食販売のモデルは古いのではないか」との考えを示し、ネスカフェコーヒーとセットで提供することで、「試食にお金を払ってもらう形で、新しい展開ができないかを提案している」ことを明かした。

「カフェ イン ショップ」の1号店は、2012年11月に東北のスーパーマーケットに出店。1日60~70杯を販売したという。

このほか、同社は今後の事業戦略として、「直販モデル」に注力することを明らかにした。オンライン販売サイトの「ネスレアミューズ」を基盤に、2012年は1%台半ばだった売上に占める直販比率を中長期で20%まで引き上げる。ソーシャルメディアを利用し、消費者を対象にした情報収集・発信にも注力する。

直販比率を高めることにより、「栄養補助食品」の販路の拡大も進める考えだ。現状で、同ジャンルの商品の販路は病院や介護施設などに限定されているという。しかし、「健康な60代の人にも商品を利用してもらいたい」(高岡社長)として、直販チャネルの拡大を進める形で、「栄養補助食品」の販路を増やすことを目指す。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧