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武田薬品工業/大洋薬品工業に28億円の損害賠償請求

2008年09月16日 / トピックス

武田薬品工業は9月12日、大洋薬品工業に製造委託していた抗生物質バイアル注射剤「パンスポリン」などの製品回収により被った損害の賠償について、大阪地方裁判所に提訴した。

製造委託しておりました抗生物質バイアル注射剤「パンスポリン」について、2007年5月および6月の2回にわたり、ガラス片の混入が発見された。

武田薬品は、患者さんの安全確保を最優先する考えのもと、同年5月のガラス片混入に対しては該当ロットの回収、同年6月のガラス片混入に対しては該当ロットならびにその可能性が否定できない複数製品の全ロットの回収を実施した。

武田薬品では、これらのガラス片混入と製品回収に至った原因は、大洋薬品による製造系列におけるガラス片混入防止と製品の品質確保の不徹底、さらに不良品が発生した場合に、その不良品の範囲が特定できるような製造記録などの作成・管理にかかる不備にあったとしている。

この件により被った損害(28億円)の賠償について、大洋薬品と協議を重ねたが、合意に至らず、このたび提訴したもの。

なお、現在、抗生物質バイアル注射剤は全て武田薬品の光工場で製造しており、製品の安定供給している。

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