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良品計画、ワールド/衣料品リサイクル実験に参画

2009年07月23日 / トピックス

良品計画は7月22日、ワールドと経済産業省、中小企業基盤整備機構の支援する繊維製品リサイクル・モデル事業に製造小売業として参加すると発表した。

事業は、同社が所有する綿素材のケミカルリサイクル技術などを利用し、一般衣料の100%リサイクルを目指すもので、良品計画とワールドは回収実験を「FUKU-FUKUプロジェクト」と名付け、良品計画の無印良品有楽町、MUJI3店舗と神奈川県、町田市の無印良品26店舗で、8~10月の3か月間、無印良品の不要となった服を回収する。

回収条件は、無印良品の紳士、婦人、子供衣料(下着、雑貨を除く)で、洗濯ネーム表示に良品計画の表示があるもの。今回適用する日本環境設計のケミカルリサイクル技術は、廃衣料から綿繊維部分を分解し発酵させ、バイオエタノールを得る「酵素バイオエタノール製造技術」。現在、日本国内で廃棄されている綿約120万トンから生産可能なバイオエタノールは約85万キロリットル、削減できるCO2は年間約130万トンを見込んでいる。

一般衣料品などの繊維製品に係るリサイクル技術の確立と効率的な回収手法の検証のため、モデル事業を実施して課題などを抽出・整理。その結果を踏まえ、「回収」「再生」「再生製品の使用/販売」を含めた一貫した効率的な繊維製品リサイクルシステムの構築について提案する。

良品計画、ワールドの両社は回収スキームを構築するグループとして、消費者への普及啓発と消費者の繊維リサイクルに対する意識と行動の把握、小売店にとってのメリット、デメリットの確認などを行う。

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