衣類スチーマー/販売台数4年で10倍に成長、より手軽で短時間に
2018年12月10日 15:30 / 商品
GfKジャパンは12月7日、家電量販店における衣類スチーマーの販売動向について発表した。
家電量販店における衣類スチーマーの販売台数は年々拡大しており、2013年からの4年間で10倍弱の成長を記録した。
2018年(1~11月)においても前年比14%増の2桁増となった。
製品の特長として、電源を入れてからの立ち上がりが早く、衣類をハンガーにかけたままでも使用できるといった使い勝手の良さがあげられ、「家事をより手軽に、短時間で行いたい」という需要の高まりが市場拡大の背景にあるとみられる。
機能面をみると、アイロンのようなかけ面があり、スチームだけでなくプレスしてしわを伸ばすこともできるアイロン対応モデルが主流となっている。
2013年に販売されたモデル数は10以下であったが、2018年では30以上に増加し、衣類スチーマーの販売台数に占める割合は9割に達した。
また、しわを伸ばすことだけでなく、スチームによる脱臭や除菌を訴求したモデルも多くみられ、こうした点で従来のアイロンとの差別化につながっている
さらに、市場の押し上げに大きく貢献しているのは、多量のスチーム噴射や素早い起動により、短時間でのしわ取りが可能な高機能モデル。
こうしたモデルの拡大をうけ、2018年(1~11月)における衣類スチーマーの税抜き平均価格は約8000円と、前年同期から7%上昇した。その結果、金額前年比は22%増と大幅に伸長した。
一方で、従来のアイロンの販売は年々減少しており、2018年(1~11月)は台数・金額ともに前年比11%減となった。ただし、深いしわや長時間の使用など、アイロンの利用が適したシーンも多く、依然として根強い需要があるとみられる。
衣類スチーマーとアイロンの販売台数比では43:57とアイロンの割合が上回った。
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