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バローHD/事業所向け宅配「ainoma」7月から開始

2019年05月16日 17:53 / EC

バローホールディングスは5月15日、事業者向け宅配「ainoma(アイノマ)」を7月から開始すると発表した。

<アイノマの概要>
アイノマの概要
出典:バローHD2019年3月期決算説明会資料

主力のスーパーマーケットバローが出店する地域に工場などの事業所が多いことに着目した施策で、専用アプリで注文を受けた商品を事業に届ける。

田代正美代表取締役会長兼社長は同日、都内で開いた決算説明会で、「個人向けの宅配は、配送効率の課題もあり収益化が難しいが、多くの人が働く事業所を対象に宅配をすれば効率が高まる」。

「工場などの事業所で働く主婦は、忙しく帰宅途中にスーパーに寄るのが手間となっている。職場で注文し受け取りしたいニーズもあり、事業者向け宅配で、働く世代の時間的制約を解決したい」と述べた。

ainomaは、フィンランド語で「唯一の」を意味する「aino」にmarketを合わせた造語。

グループ従業員を対象にグループインタビューを実施するとともに、近隣事業所を訪問して潜在ニーズを具体化。「職場で注文・受け取り」を基本モデルに決定した。

取扱アイテム数は冷凍食品を除く約8000品目、税別1500円以上の注文で配送料は無料となる。

平日昼に専用アプリから注文すると、当日の夕方には職場で商品を受け取ることができる。

支払い方法は、クレジットカードで、自社電子マネー「ルビットカード」にも対応する予定だ。

アイノマアプリでは、バローのデジタルチラシを掲載し、店頭と同一価格で販売する。

お気に入りフォルダを作成でき、いつも買う商品を1クリックで購入できる。

レシピから1クリックで調理に必要なメイン食材が購入できる機能や、メモ機能、買い忘れ防止機能などを付加する予定だ。

5月下旬から、バローグループ内の事業所でアイノマアプリをテスト導入し、事業所向け宅配の実証実験を行い、7月からグループ外の事業所で本格展開する計画だ。

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