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mozoワンダーシティ/店頭在庫型EC・館内物流連携できる新システム導入

2021年07月12日 13:20 / IT・システム

mozoワンダーシティ(名古屋市西区)は8月15日、ショッピングセンターにおける新しい販売体験・購買の仕組「mozoPLUS(モゾプラス)」を開始する。

<店頭在庫型EC・館内物流連携できる新システム>
店頭在庫型EC・館内物流連携できる新システム

「mozoPLUS」導入により、SC営業時間外でもオンラインで店頭在庫を販売することができ、いつでも、どこからでも買い物やサービス利用が可能になる。リアル店舗を有するSCだからこそできるオンラインの顧客満足度向上、専門店の新しい顧客コミュニケーションの場を提供する。

<mozoPLUS仕組>
mozoPLUS仕組

「mozoPLUS」は、「mozoワンダーシティ」内の店頭在庫を販売できる店頭在庫型ECプラットフォーム。商品は購入後、自宅へ配送または、施設内の店頭やカウンターで受け取れる。

施設内のオンライン販売契約を締結した専門店(テナント)のスタッフが、自店舗や本部などから出品する。PC/スマートフォンを活用し、CSVでの大量投稿、CtoCアプリのような手軽なスマートフォン出品も可能となっている。商品は1個単位から出品/購入が可能で、サイズ・カラーなどの詳細を含むテナントスタッフのコメント入力もできる。

SCに出店する専門店(テナント)の最大の課題は、店頭在庫の稼働。従来のSCでは、リアルSCの限られた営業時間の中で最大販売数量を目指すことが求められていた。

過去、SCのオンライン化やEC販売に挑む施設は多数あったが、その多くが倉庫委託型のフルフィルメントタイプ(完全委託)で、テナント本部のEC事業と競業していた。自社ECの増加、新型コロナウイルスまん延に伴う社会不安が拡大する中でもSCとして最大の価値を発揮すべく、mozoPLUSではリアル店舗にある在庫商品を活用し、店舗スタッフとともに店舗売上を向上することにこだわり、大型ECモール機能を活用し新しいシステムを開発した。

mozoメンバーズカードと2020年に誕生したmozoアプリの会員数を合わせると、現在20万人となる(7月13日現在、アプリ会員は約10万人)。mozoPLUSでは、ポイント、mozoアプリ会員情報の連携を実装した。

mozoアプリ会員は番号情報などを連携することで、リアルSCでの買物とmozoPLUSを介したオンラインでの買物のどちらでもポイントを利用し、ためられる。

mozoアプリとmozoPLUSの連携により、顧客利便性向上はもちろんのこと、購買データを蓄積しSC・専門店の販売促進にも活用することで、商圏に合わせたカスタマイズと満足度の高いSC運営を行う。

<オンライン接客ツール「ザッピング」を搭載>
オンライン接客ツール「ザッピング」を搭載

また、動画投稿のストーリー型オンライン接客ツール「ザッピング」を搭載。専門店スタッフによる動画・ストーリー投稿からの購買を可能にしたほか、動画ならではのメリットを生かし、ザッピング動画をSNSへシェアするなど、充実した機能を持つ。

さらに、館内物流連携も強化。商品情報の連携は常時データにて行われる。注文確定後には、館内を巡回しているワールドサプライ社の物流専属スタッフが、商品をテナントの店頭まで受け取りに行く。伝票記入の手間などを軽減することで、専門店の店頭在庫販売に集中できる体制を構築し、配送に至るまでをシステムにて対応する。

館内物流の荷捌所との連携により、商品は館内物流を担うワールドサプライ社専属スタッフによってセンターへ集められる。「mozoPLUS」のオリジナル包材に複数店舗の商品を同梱することでおまとめ配送を可能にし、顧客の複数回受取のストレスを軽減する仕組を導入した。

館内には有人の受取カウンター、受取ロッカーも整備予定だ。

■mozoワンダーシティ
https://www.mozo-wondercity.com

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