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プーマ/原宿に「プーマストア」旗艦店オープン、日本独自とスポーツ商品強化へ

2021年11月17日 17:00 / 店舗レポート

プーマ ジャパンは11月19日、東京・原宿に旗艦店「プーマストア 原宿キャットストリート」(東京都渋谷区)をオープンする。17日関係者向け内覧会を行った。

<プーマストア 原宿キャットストリート>

スポーツとライフスタイルを融合したコンセプトストアで、プーマではブランドミッションの「Forever Faster(フォーエバーファスター)」を伝える発信拠点と位置付ける。「フォーエバーファスター」は、プーマが速さを求めるアスリートに向けた商品の開発を意味する。加えて、そこから生まれるアパレルを始めとする「ライフスタイル」なども含まれるという。

店舗は、若者が多い原宿エリアという立地特性から「ジェネレーションZ」と呼ばれる10~20代前半を主なターゲットにする。また、今回の店舗は、ストアを出していた原宿クエスト(東京都渋谷区)の閉館に伴う代替出店の意味合いもあり、その店舗の既存顧客の取り込みも狙う。

<地下1階のコラボレーション商品フロア>

ストアは、地下1階、地上2階の3フロアで構成。吹き抜けの階段部分には幅12mの大型モニターを設置した。地下1階は、ブランドやデザイナーとコラボレーションした商品のフロアになる。

<「Maison Kitsune」のコーナー>

アイテムは、フランスのアパレル「Maison Kitsune(メゾン キツネ)」や英国ロンドンのブランド「Liberty(リバティ)」(ウィメンズのみ)、オーストラリアのストリートブランド「BUTTER GOODS(バターグッズ)」とのコラボ商品を販売する。アイテム数はMaison Kitsuneが30~40点、LibertyとBUTTER GOODSは15~20点をそろえた。

<Maison Kitsuneのキルトジャケット>

目玉にするのはMaison Kitsuneとのコラボ商品で、キルトのジャケット(税込4万2900円)などをラインアップした。

<1階の「ライフスタイル」をテーマにしたフロア>

1階は、「プライム」と呼ぶ、「ライフスタイル」をテーマにした普段使い用の服などのアパレルやシューズの売り場になる。100点以上のアイテムを販売する。

<Clyde Core Japan>

フロアはシューズをメインに販売。オープン記念の店舗限定シューズ「Clyde Core Japan(クライドコアジャパン)」(1万3200円)や「Suede Vintage Made in Japan(スウェードビンテージメイドインジャパン)」(2万350円)などを用意した。

<リバーシブルジャケット>

アパレルでは、「リバーシブルジャケット」(1万4850円)などを販売する。

<店舗独自のサービスなどを展開する2階フロア>

2階では、プーマストア 原宿キャットストリートの独自の取り組みと「トレーニング」「ランニング」「モータースポーツ」のスポーツウェアを展開。アイテム数は100点以上をそろえる。

独自の取り組みでは「タッチパネル」と呼ぶ大型のタッチパネルモニター、オリジナルの刺しゅうやプリントを行う「カスタマイズエリア」を設置した。

<タッチパネル>

「タッチパネル」は、世界中のプーマのユーザーがウェアやシューズなどを着用したSNSの写真を見ることができるモニター。来店者に最新のスタイリングなどを知ってもらうための施策で、プーマが許可したユーザーの写真のみが表示される。

<カスタマイズエリア>

「カスタマイズエリア」は、店舗での購入者限定で、商品に名前や数字、ロゴなどの刺しゅうやプリントを無料で行うサービスになる。

<刺しゅうを施したTシャツ>

サービスは、Tシャツ(4950円~)などを対象に行う。

<アーカイブエリア>

そのほか、若い人へのブランド認知策として、タッチパネルモニターで年を追ってプーマの歴史を見ることができる「アーカイブエリア」も設けた。

<萩尾孝平・プーマ ジャパン社長>

萩尾孝平・プーマ ジャパン社長は、日本での商品戦略について「プーマでは日本をグローバルマーケットの中でキーマーケットとして位置付けている。日本市場を(アジアといった)リージョン(地域)としている外資系スポーツメーカーが多いが、プーマは日本を一つのマーケットとして捉えており、ブランドの打ち出し方として、日本に結び付いた商品をそろえるローカライズ(地域化)戦略を重要視していく。これは日本市場のニーズに沿っていると思っており、競合よりアドバンテージになる」と述べた。

<アーティストギャラリースペース>

ローカライズ戦略での施策の一つが、店舗2階に設けた、プーマ ジャパンが独自で行う「アーティストギャラリースペース」。日本のアーティストとのコラボレーション企画のコーナーで、店舗限定の作品展示と商品の販売を行う。

<TAKUYA KAMIOKA氏とコラボレーション商品の「パーカー」>

第1弾として、プーマ ジャパンのオリジナルキャラクター「NEKO-san(ネコサン)」とデザイナーのTAKUYA KAMIOKA(タクヤ カミオカ)氏とのコラボ商品「パーカー」(8580円)や「トレーナー」(6600円)を店舗限定で販売する。

<スウェードクレープ>

一方で、ローカライズ戦略に加え「プーマが強くマーケットをけん引しているシューズで、ブランドのルーツに立ち返る商品を強化する」(萩尾社長)。具体的には「プーマ スウェード」と呼ぶシューズで、「スウェードクレープ」(1万5400円)などを展開する。

萩尾社長は、今後の商品展開について「プーマは日本ではアパレルなどの『ライフスタイル』のイメージが強いが、ブランドのイメージをさらに広げるために、『サッカー』『ランニング』『トレーニング』『ゴルフ』のカテゴリーのスポーツパフォーマンス商品を強化していく」と強調した。

また、開拓する顧客層については「プーマのグローバル戦略でもある『ウィメンズ』を狙っていきたい。年代は関係なく、スポーツを楽しむ全ての人をターゲットにする」としている。

■プーマストア 原宿キャットストリート
所在地:東京都渋谷区神宮前5-17-25 原宿250A
TEL:03-6450-5246
営業時間:11時~20時
売り場面積:524m2

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