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IKEA前橋/国内10店目の大型店オープン・41のルームとビストロウインドウ展開

2024年01月11日 17:00 / 店舗レポート

イケア・ジャパンは1月11日、群馬県前橋市に18日にオープンする「IKEA前橋」の報道向け内覧会を開催した。日本国内で10店目の郊外型大型店で日本国内で最も環境負荷の低い店舗運営を目指すイケアストアとなる。

<IKEA前橋>

ペトラ・ファーレ代表取締役社長兼Chief Sustainability Officerは、「北関東に初めてイケアストアを開業できることを大変嬉しく思います。IKEA前橋は、『Life at Home(家での暮らし)』のパートナーとして、北関東、また長野県や新潟県など周辺地域の皆さんに寄り添い、快適でサステナブルな毎日の暮らしを実現できる商品やアイデアをお手ごろ価格でお届けします。地域の皆さんに愛される身近な存在となり、地域に根差した店舗運営をしていきます。IKEA前橋で皆さんにお会いできることを楽しみにしています」と挨拶した。

<ペトラ・ファーレ社長>

IKEA前橋では、既存店同様「デモクラティックデザイン」と呼ばれる5つの要素(優れたデザイン、機能性、品質、サステナビリティ、低価格)を考慮して開発されたホームファニッシング製品(家具、雑貨)を約9500点取り揃えており、当日の持ち帰りが可能。また開業時には約150点のフード商品を販売する。

<野山和美店長>

野山和美店長は、「IKEA前橋は、開業までに10年お待たせしました。まずはお待たせしましたということを前橋市の方にお伝えしたい。お待たせしたからこそ、IKEA前橋を通じて、フルスケールの商品体験ができる店舗となったと思います。その意味で、商品だったり、ソリューションだけではなく、店舗に来たからこそ得られる、何らかの価値を感じてもらいたい。今後も、お客様と共に、ストアを成長させていきたい」と述べた。

<店舗入口>

IKEA前橋は、北関東、また長野県や新潟県など周辺地域の人々にとってより身近な存在となる店舗で、地域のニーズにあった買い物体験を重視した。IKEA前橋で、買い物ができるほか、北関東エリアの物流拠点として、オンラインで買い物する顧客のニーズにも寄り添いながら重要なフルフィルメントとしての役割も担い、オムニチャネル化を加速する。

<倉庫スペースを拡充>

イケア店舗には、さまざまなスタイルでコーディネートされた家での暮らしを体感できるルームセットを展開している。商品を実際に試せるほか、家での暮らしを快適にサステナブルにするソリューションやアイデアも紹介している。また、すべてのルームセットには、年齢、ジェンダー、家族構成、居住地、職業、年収、暮らしのスタイル、趣味などのペルソナを設定している。イケアは、より多くの人に、より快適な暮らしを提案するため、ペルソナの多様化に取り組んでいるという。

<ルームセットの一例>

IKEA前橋では、地域の暮らしを把握するために、オンラインでのホームビジットとアンケート調査を行った。その調査から、地域の暮らしを反映したソリューションやアイデアを41のルームセットで紹介する。

<ルームセットはホームビジット調査も活用>

IKEA前橋が実施した調査によると、群馬県は持ち家率が高く、面積も広い家が多く、より家での暮らしを自由にカスタマイズし、壁をフレキシブルに活用したり、家でガーデニングやアウトドアを楽しんだりしている人が多いことが分かった。そのためIKEA前橋では、壁を活用したソリューションや庭やバルコニーでの楽しみ方を数多く紹介している。

<収納のソリューション提案>

また収納に悩んでいる人も多いことがわかり、収納のソリューションもあらゆる場所で展示している。

<Bistro window(ビストロ ウインドウ)>

さらに、日本のイケアで初めて、イケアフード商品を店舗の外から購入できる「Bistro window(ビストロ ウインドウ)」を導入した。Bistro windowでは、イケアで大人気のプラントベースソフトクリームやホットドッグ、シナモンロール、プラントベースベビーカステラなどを気軽に立ち寄って持ち帰りできる。営業時間は、10時~17時となる。

<プラントベースベビーカステラ>

イケアでは、人と地球にポジティブな影響をもたらす、よりサステナブルなフードの選択肢とライフスタイルのきっかけを提供している。その一環として、プラントベース(植物由来)の素材でできたベビーカステラを販売する。プラントベースベビーカステラは、IKEA前橋限定商品で、スウェーデンビストロ、Bistro window(ビストロ ウインドウ)で販売する。

<太陽光発電を導入>

イケアは、地球の気温上昇を産業革命前と比べ1.5%以内に抑えるというパリ協定に賛同し、ビジネスを成長させながら、イケアのすべてのバリューチェーンからの温室効果ガスの絶対排出量を2030年までに2016年と比較して50%削減し、遅くとも2050年までにネットゼロを達成することを目標としている。

その一環として、IKEA前橋は「日本国内で環境負荷が最も低い店舗運営を目指すイケアストア」として、開業する。そのため、これまでイケア・ジャパンが行ってきたさまざまなサステナブルな取り組みを開業時からIKEA前橋に集約し、店舗運営を通して環境と社会にポジティブな影響を与えたいと考えている。

<節水で雨水を活用>

また、IKEA前橋は、日本国内の店舗で初となるLEED認証(BD+C)の取得を目指す。この認証システムを通して、店舗の設計、建設、運用計画などにおいて、透明性の高いサステナブルな店舗開発を行った。

IKEA前橋では、店舗運営において水を最も使用する顧客用トイレに最新の節水型トイレ(大4.8L/回、小3.8L/回、雨水を利用)と無水小便器を導入した。また、植栽でも雨水を利用、レストランで食事を提供するためのキッチンエリアにも節水型水栓を導入することで、店舗運営における水の使用を最小限に抑える。

<環境によい来店の促進>

さらに、顧客に環境負荷の少ない方法で来店してもらうことも、大型店舗のイケアストアにとっては課題と考えている。IKEA前橋では、イケア・ジャパンで初めて、環境に配慮したエコカーで来店した顧客が優先的に利用できる優先駐車場を、店舗入口付近に20台分設けた。また、その隣には再生可能電力で充電することができるEV充電器を8台、EV充電サービスを全国で展開するビジネスパートナーに導入してもらう予定だ。また、公共交通機関の利用を促進する。昨年12月からは、IKEA前橋の最寄りバス停を通る市営バスの路線で、イケアロゴがラッピングされた車両も走行している。

<サーキュラーマーケット>

サーキュラーマーケットでは、展示品や顧客から買取りしたイケア家具などをお得に購入できる。また、コワーカーによる家具の組み立てが見学できるコーナーや、商品のメンテナンス方法などについてのワークショップを開催する予定だ。

<レジはセルフレジとアプリにも対応>

■IKEA前橋
所在地:群馬県前橋市亀里町2008番
アクセス:前橋駅より市営バス前橋玉村線30系統「下川淵公民館前」バス停下車
北関東自動車道 「前橋南インターチェンジ」より車で約5分
店舗面積:約1万m2、地上2階
敷地面積:約5万8000m2
駐車場:屋外駐車場約900台(無料)
営業時間:10時~20時
定休日:1月1日
https://www.ikea.com/jp/ja/stores/maebashi/

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