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セブン&アイ/3~11月営業利益は過去最高の4100億円

2024年01月11日 15:48 / 決算

セブン&アイホールディングスが1月11日に発表した2024年2月期第3四半期決算によると、営業収益8兆5802億700万円(前年同期比2.8%減)、営業利益4100億1900万円(3.8%増)、経常利益3882億3900万円(4.9%増)、親会社に帰属する当期利益1821億6200万円(22.4%減)となった。

セブン&アイ

営業利益は過去最高を達成。国内外コンビニ事業を中心に成長を継続しているという。

国内コンビニ事業の営業収益は7000億6500万円(4.2%増)、営業利益は1990億400万円(7.4%増)。自営店と加盟店の売り上げを合計したチェーン全店売り上げは4兆502億9600万円(4.3%増)。

高齢化や単身世帯・働く女性の増加に加え、コロナ禍を通じて顕在化した生活者の購買行動の変化への対応に注力した。ファストフードのオリジナル商品やセブンプレミアムの開発強化、取り扱いアイテム数増加を図るための売場レイアウトの変更、イベント感を演出する販売促進を行っている。

デリバリーサービス「7NOW」については全国展開に向けた取扱店舗拡大、体制構築の取り組み強化に加え、2023年9月5日より「7NOWアプリ」を開始した。

海外コンビニ事業の営業収益は6兆3577億1900万円(4.1%減)、営業利益は2312億8700万円(1.6%増)。

品質・収益性の高いオリジナル商品(フレッシュフード、専用飲料、プライベートブランド商品)の開発と販売、デリバリーサービス「7NOW」強化、デジタル技術の活用による顧客ロイヤリティーの向上に取り組んだ。

7-Eleven International LLCでは、2025年度までに日本と北米を除く地域で5万店の店舗網の確立、2030年度までに日本・北米を含めた全世界で30の国と地域での店舗出店を目指す方針の下、既存展開国と新規展開国の両輪で成長戦略を推進している。

スーパーストア事業の営業収益は1兆863億100万円(2.0%増)、営業利益は24億500万円(69.7%増)。

イトーヨーカ堂は、収益性改善に向けた抜本的変革を実施。ヨークを2023年9月付で合併している。ヨークとの合併に伴い売上高は前年を上回ったが、戦略投資インフラ整備に伴うコスト増加などにより、70億3100万円の営業損失(前年同期は56億1700万円の営業損失)となった。

ヨークベニマルは新店関連費用や人件費等の販管費は増加したものの、営業利益は127億2100万円(6.0%増)となった。引き続き、成長性の高いデリカテッセンの製販一体のビジネスモデルの強化を通じた生活提案型の食品スーパーとして、持続的な成長を目指す。

金融関連事業の営業収益は1557億9900万円(6.9%増)、営業利益は290億2000万円(3.1%減)。

セブン銀行における11月末時点の国内ATM設置台数は2万7232台(前連結会計年度末差343台増)。

人流回復に伴う預貯金金融機関の取引件数回復、資金需要増による消費者金融のノンバンク取引の増加に加え、各種キャッシュレス決済に伴うATMでの現金チャージ取引が高い水準を維持したこと等により、1日1台当たりのATM平均利用件数は104.5件(前年同期差4.1件増)。第3四半期連結累計期間のATM総利用件数は前年を上回った。

同行における現金・預け金は、ATM装塡(そうてん)用現金を含めて9301億円。

通期は、営業収益を上方修正した。

営業収益は前回予想比500億円増の11兆4820億円(2.8%減)、営業利益5250億円(3.6%増)、経常利益4900億円(3.0%増)、親会社に帰属する当期利益2300億円(18.1%減)を見込んでいる。

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