ファーストリテイリング/仏子会社が法的再生手続きを申立て、事業構造改革を加速

2025年06月23日 14:18 / 経営

ファーストリテイリングの連結子会社であり、コントワー・デ・コトニエ事業とプリンセス タム・タム事業を展開するFAST RETAILING FRANCE S.A.S.は6月20日(現地時間)、フランスのパリ商業裁判所に法的再生手続きの申立てを行った。

<コントワー・デ・コトニエの商品>
ファーストリテイリング
※2024年10月流通ニュース撮影

FAST RETAILING FRANCE S.A.S.が運営している両事業は現在、事業再生計画を進め、財務基盤を安定化し、事業の持続的な成長を確立することを目指している。

今回、顧客ニーズの変化に対応して店舗網を刷新し、小型店舗で接客販売をする旧来型の事業から新しい購買体験を提供できる事業への変革を実行するため、法的再生手続きの申立てを行うことを決定した。

法的再生により、主要都市への店舗網の集約や、コントワー・デ・コトニエとプリンセス タム・タムの両ブランドを同一店舗で販売するなどの事業構造改革を加速させる方針だ。

これにより、ランジェリーからカジュアルウェアまで、高品質・適正価格の「フレンチ・ワードローブ」コレクションを、ワンストップで、より便利かつ快適に買物できる業態に転換していく。

なお、この手続きは、迅速な店舗網の縮小に必要となるフランス法に規定されたものであり、一時的に事業環境が悪化しているものの、再生が可能と判断された企業が申請できる申立てだという。

審議は、申立て後に裁判所にて行われる。結果は判明次第、速やかに開示する予定。この件による連結の営業利益への影響額は1%未満の水準を見込んでおり、連結業績に与える影響は限定的となる。

■FAST RETAILING FRANCE S.A.S.概要
所在地:フランス パリ市
設立年月日:2006年10月26日
代表者:國井圭浩
事業内容:コントワー・デ・コトニエブランドの婦人服・子供服およびプリンセス タム・タムブランドのランジェリー等の企画・生産・販売
資本金:2百万ユーロ
大株主と持株比率:ファーストリテイリング100%
負債総額:103.8百万ユーロ

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