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イオン/6月既存店、外出自粛緩和で衣料・住関連の売上も回復

2020年07月20日 14:15 / 月次

イオンが7月20日に発表した6月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高は、総合スーパーのイオンリテール0.5%増、イオン北海道3.6%増、イオン九州7.9%増となった。

スーパーマーケットのマックスバリュ東海5.6%増、マックスバリュ西日本5.1%増、マックスバリュ九州4.3%増、USMH3.7%増と好調を維持した。

ドラッグストアのウエルシアホールディングスも6.6%増となり、3月、4月、5月に続き好調となった。

<主な連結各社の月次売上高前期比伸び率一覧>
主な連結各社の月次売上高前期比伸び率一覧

6月は、前月の緊急事態宣言解除に伴い臨時休業していた店舗・施設が営業再開し外出自粛も緩和されたことにより、新型コロナウイルス感染拡大から売上が急伸した食品や衛生用品等の生活必需品に加え、衣料や住居関連の売上が伸長した。

その結果、主要スーパーマーケット各社やドラッグストアが引き続き好調に推移したことに加え、衣食住を取り扱うGMS(総合スーパー)各社も前年同月を上回る売上実績となった。

GMS事業の中核企業であるイオンリテールの既存店売上高前期比は0.4%増となり、2月以来の100%超えとなった。

家庭での食事機会の拡大により食品が引き続き好調なことに加え、快適な在宅時間を過ごすための寝具・寝装品やテーブル・キッチンウエア等を取り扱うホームファッション部門の既存店売上が15%増と大きく伸長した。

加えて、外出自粛の影響を最も大きく受けた衣料も、肌着・カジュアルウェアを取り扱う部門が8%増近くまで伸び、衣料部門全体では前期比7割程度だった前月との対比で6月は20ポイント以上改善し、前期の水準まであと一歩というところまで回復した。

主に食品を取り扱うスーパーマーケット各社と、マスクや消毒液等の衛生用品や食品等を取り扱うドラッグストアは、6月も引き続き好調な実績となった。

サービス・専門店各社においては、アミューズメント施設を運営するイオンファンタジーが営業再開に伴い前月から44ポイントの改善となった。

衣料専門店のコックスは、月初から全店で営業再開したことに加えて夏のセールを前倒しで実施したことにより既存店売上前期比も前月対比で倍増した。オンラインストア売上がファッションマスクを中心に好調に推移し、全社売上前期比は25.9%増と大幅な伸びとなった。

ディベロッパー事業のイオンモールにおいては、5月28日以降全館営業を再開し、5月には半減していた物販専門店の売上が6月には前年水準まで急回復した。

イオンモールでは、お客に安心して時間を過ごしてもらうため、出入口への検温器設置や混雑度の表示に加えて、館内換気システムを最大限稼働させモール内の環境を機械的にコントロールする換気強化の取組みを開始した。

総合金融事業においても、国内のカードショッピング取扱高が、好調だった食品などの生活必需品やネット・通信販売に加えて、外出の緩和や加盟店の営業再開に伴い実店舗での利用が伸長したことにより5.9%増となり、前月との対比で12.4ポイントの改善となった。

なお、イオンリテールは3月1日付で、東北エリアの食品事業などをイオン東北(旧マックスバリュ東北)に移管したため、既存店は東北を除く6カンパニーの実績となる。

イオン北海道は3月1日付で、マックスバリュ北海道を吸収合併、マックスバリュ東海は2019年9月1日付で、マックスバリュ中部を吸収合併している。

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