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コンビニ/8月既存店はセブン横ばい、ローソン・ファミマ前年割れ

2020年09月10日 13:25 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した8月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブンが0.0%と横ばいとなった。一方で、ファミリーマート7.7%減、ローソン8.7%減、ミニストップ3.4%減となった。

■セブン-イレブン(2020年2月期:チェーン全店売上高4兆8988億円)
既存店売上高は、前年同月比0.0%、客数5.5%減、客単価5.8%増。

チェーン全店売上高0.9%減、店舗数は2万923店。

既存店売上高は、先月は前年割れだったが横ばいに持ち直した。客数は10カ月連続マイナスだが、客単価は10カ月連続プラスとなった。

■ファミリーマート(2020年2月期:チェーン全店売上高2兆9650億円)
既存店日商7.7%減、客数11.9%減、客単価4.8%増。全店売上高8.1%減となった。

単体では、出店21店、閉店14店、純増7店、合計1万5709店。

エリアフランチャイズは、沖縄328店、南九州391店、JR九州リテール206店、合計925店で、国内合計1万6634店だった。

梅雨明けとともに急激な気温上昇と連日の猛暑が続き、夏型商材の冷し麺・ドライ飲料・酒・アイスクリームの日商が前年を上回り好調に推移した。

惣菜・冷凍食品など「お母さん食堂」はキャンペーン(8月18日~31日)効果もあり、前年を上回って好調に推移した。

販促マーケティングとして夏フェスタ(7月28日~8月17日)、レシートクーポンと各種割引キャンペーンの取組みも奏功し、客数と日商回復に大きく貢献した。

■ローソン(2020年2月期:チェーン全店売上高2兆5069億円)
既存店売上高(チケット・ギフトカード除く)8.7%減、客数13.2%減、客単価5.1%増。

ローソン単体の全店売上高は2166億6200万円(10.5%減)、客数706人、客単価716円。平均日販は50万6000円。

国内では、出店26店、閉店は純粋15、置換2、純増17店だった。

8月末時点のローソングループ国内総店舗数1万4500店のうち、ナチュラルローソンは146店、ローソンストア100は687店。

8月は、7月後半から新型コロナウイルスの感染者が大幅に増加し、お盆期間を含め、不要不急の帰省や旅行など、都道府県をまたぐ移動自粛が呼び掛けられ、また大規模イベントの開催制限が継続した。一方で、天候面では記録的な猛暑もあり、お客の来店動向に影響を及ぼした。

エンタテインメント関連事業では、引き続き、大規模イベントの開催制限はあるものの、再開したレジャー施設やスポーツ観戦のチケットとあわせて、有名アーティストのライブ配信の視聴チケット取り扱い拡大などに取り組んだ。

客層の拡大とお客に楽しさを提供する取り組みとして、「欅坂46・日向坂46キャンペーン」(7月29日~8月17日)を実施した。「鬼滅の刃たまるよスタンプ」キャンペーン(6月21日~8月31日)と「鬼滅の刃スマホスタンプラリー」(7月7日~8月31日)を実施し好評を博した。

商品を自宅まで届ける新たなラストワンマイルの取り組みとして、2019年8月に日本のコンビニエンスストアで初めて「Uber Eats(ウーバーイーツ)」を導入してから約1年を経て、今年8月で導入店舗数は1000店(12都府県)を超える規模に拡大した。

■ミニストップ(2020年2月期:チェーン全店売上高3140億円)
既存店1店1日当たり売上高は45万1000円(3.4%減)、客数749人(8.4%減)、客単価601円(5.4%増)。

全店1店1日当たり売上高は45万円(3.2%減)。全店売上高は3.6%減となった。

出店2店、閉店2店、期末店舗数は1997店。

コンビニエンスストア商品の既存店日販は5.6%減、店内加工ファストフードの既存店日販は9.8%増となった。

8月度は、梅雨明け以後、全国的に晴れ間が続いたことにより、客数と売上に改善傾向がみられた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、お盆期間を含め旅行や帰省などの遠方への外出を避ける生活行動が顕著となり、お客の来店動向に変化がみられた。

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