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H2O/飲食店経営SRSHDに「家族亭」と「サンローリー」譲渡

2019年11月11日 15:00 / 経営

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エイチ・ツー・オーリテイリングは11月8日、資本業務提携している飲食店経営のSRSホールディングスに、連結子会社である家族亭とサンローリー株式を譲渡すると発表した。

<SRSホールディングス>
SRSホールディングス

SRSホールディングスは、関西圏を中心に「和食さと」「天丼・天ぷら本舗 さん天」「にぎり長次郎」「めしや宮本むなし」など、451店(10月末現在)を展開するフードサービス企業グループで、5月10日にH2Oリテイリングとの資本業務提携を発表していた。

今回、連結子会社である家族亭とサンローリーが、SRSとの間で、SRSを株式交換完全親会社、家族亭とサンローリーを株式交換完全子会社とする株式交換に関する基本合意書を締結した。

2019年3月期のSRSの連結決算は、売上高445億1200万円、営業利益10億1900万円、経常利益9億7600万円、当期利益2億8200万円だった。

家族亭は、売上高87億7800万円、営業利益1億円、経常利益9300万円、当期利益2100万円。サンローリーは、売上高25億3500万円、営業利益200万円、経常利益200万円、当期損失500万円だった。

H2Oのグループ会社である家族亭は、そば・うどんを主とした飲食店を全国に169店(10月末現在)を展開し、サンローリーを通じて、イズミヤのテナント店を中心に直営店・フランチャイズ店を65店(10月末現在)展開してきたが、消費者の外食ニーズの多様化や物流費や人件費の上昇といった環境変化を受け、成長スピードが鈍化している傾向にある。

そこで、H2Oは、「戦略的ビジネスパートナー」としての関係を構築し、両社の企業価値の最大化を図るための協議を重ねていた。

今回、家族亭とサンローリーの両社を、株式交換を通じて外食事業に注力するSRSの傘下に一元化することで、成長の加速と企業価値の向上が期待できるという。

既にH2Oは、SRSの発行済株式総数の約3%の株式を保有しているが、株式交換によりSRSとの資本関係をより強化することで、自社の目指す関西エリアにおける「生活総合産業の構築」のためのアライアンスパートナーとしての関係のさらなる強化を図ることができると判断したという。

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