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資生堂/400億円投資し、大阪にグローバルサプライチェーン拠点を新設

2016年02月03日 17:20 / 経営

資生堂は2月3日、大阪府茨木市にグローバルサプライチェーン拠点を新設し、高品質なスキンケア化粧品の生産・供給体制強化を目指し「新・大阪工場」、「物流拠点・関西統合センター(仮称)」を建設する、と発表した。

<新グローバルサプライチェーン拠点 イメージ>
新グローバルサプライチェーン拠点 イメージ

サプライチェーン全体でのイノベーション強化を狙いに、研究開発と連動しながら、高品質なスキンケア商品を安定して市場に供給できるサプライチェーンプロセスのイノベーション拠点として設立。

また、グローバル企業の責任として、省エネや輸送の削減を追求し、生産と物流拠点の一体化によるシナジー効果を創出していく。

新工場は、現・大阪工場(大阪府大阪市)の生産機能を移転。

グローバルに展開する、中・高価格帯の中心ブランドを生産するスキンケア化粧品のマザー工場に位置付ける。

経口薬製造において採用されている基準と同等の国際規格ISO22716 に準拠し、厳しい製造・品質管理(組織編制から、設備、衛生、人材、原料・梱包資材、廃棄などに至るまで)を徹底する。

これまで培ってきたスキンケア生産のノウハウを基盤に、ロボットと人が協働しながら高効率な生産技術を創造する。

「関西統合センター(仮称)」は、工場(生産)・物流センター(保管)・商品センター(出荷)の各機能別に分かれていた物流フローを統合し、原材料の入出庫・保管、工場で生産した商品の保管・出荷までを一体で行う。

最新の物流技術を導入し、ロボットを活用した商品の仕分け、ピッキング、保管が行える効率性の高いピッキングシステムなどを採用。

これにより、更に短時間・低コストでの運用が可能となり、効率的な商品供給体制を実現する。

将来的には、国内はもとより海外の顧客や市場のニーズに迅速に対応するため、物流ハブ機能としての充実も視野に入れ、更なる効率化と市場対応力強化を目指す。

■「新・大阪工場」、「関西統合センター(仮称)」の概要
建設予定地:大阪府茨木市彩都東部地区
土地面積:7万2350平方メートル
建築面積:工場:1万5000平方メートル、物流拠点1万3000平方メートル
階数:工場地上4階建、物流拠点地上5階建
新工場 生産品目:スキンケア製品など
新工場 生産能力:年間約1億個
投資規模:約400億円
着工時期(予定):2018年度中
稼働開始(予定):2020年度中

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